マニー・パッキャオは、結局リングから離れきれなかった。
2021年、当時42歳だったパッキャオはヨルデニス・ウガスとの試合で敗北し、ボクシング界からの引退を表明した。やり残したことは何もないように見えたし、実際その通りであった。しかし、それでも彼はグローブの埃を払い、46歳でカムバックすることを決意した。
正式に、元8階級制覇王者であるパッキャオは、
2025年7月19日に現WBCウェルター級王者マリオ・バリオスと対戦する予定である。バリオスには敬意を表するべきだろう。彼は堅実なキャリアを築き、今回の一戦でも有利と見られている。しかし、その実績と知名度は、パッキャオがこれまでに対戦してきたトップファイターたちには及ばない。
もし時間があるなら、パッキャオの戦歴をじっくり見てほしい。1995年からプロとして戦っていることを考えると、スケジュールを空けておいた方がいいかもしれない。
8階級制覇という偉業は語るまでもないが、パッキャオ自身はリングを共にした歴代の名王者たちとの戦いにこそ誇りを感じているようだ。彼らを順位付けすることは難しいと語りつつも、記者たちに「対戦した中で最高の相手」を挙げてほしいと求められると、少し考えた末にこう語った。
「マルコ・アントニオ・バレラ、エリック・モラレス、フアン・マヌエル・マルケス、デ・ラ・ホーヤ、ミゲール・コット」とパッキャオは最近複数の記者に語った。
挙げられた名前はいずれも殿堂入りを果たした名ボクサーたちである。ただしこれはあくまで本人の主観に過ぎない。しかし、そのリストの中に
フロイド・メイウェザーの名前がないことは明らかに注目すべき点であった。
メイウェザーは、同時代で最も優れたボクサーの一人であり、史上最高の一人とされることも多い。2015年5月に両者が対戦した際には、ユナニマス・デシジョンでパッキャオを下している。
両者の試合は何年も待たされ、多くのファンがその対戦を心待ちにしていた。しかし、実現した試合は全体的に淡白で期待外れと評された。そのことこそが、パッキャオがメイウェザーを「自身が対戦した中で最高の相手」と見なさない最大の理由である。
「フロイド・メイウェザーは12ラウンドずっと逃げていた。それで勝ったんだ」とパッキャオは続けた。「どういうことだ?ファンが気の毒だった。あの試合は退屈だった。ファンが僕たちに期待していたものとは違っていた。」