マニー・パッキャオが自分自身について語ることは滅多にない。もし語るとしても、たいていは自身のパフォーマンスに対する厳しい自己評価が中心だ。
46歳のパッキャオは、謙虚さを持ち合わせた人物だ。つまり、自分自身を褒めることにあまり気乗りしないタイプである。それでも最近、このフィリピンのスターは、ボクシング界で最も古くから続く論争のひとつについて意見を求められた。
「史上最高のファイターとは誰か?」
パッキャオは少し考え込んだ。当然ながら、候補となる名前は数多い。
シュガー・レイ・レナード、
シュガー・レイ・ロビンソン、
フロイド・メイウェザー、モハメド・アリ、ロイ・ジョーンズ・ジュニア、ジョー・ルイス──この議論になると、必ずといっていいほど名前が挙がる伝説的ファイターたちだ。
もちろん、パッキャオ(62勝8敗2分、39KO)も彼ら全員を念頭に置いていた。そして、これらの偉大なファイターたち、さらには他の数名も含めて議論に値すると認めつつも、自身が“史上最高”とされるかどうかについて考えたとき、彼は少しばかりためらいながらも、こう答えた。
「自慢するつもりはないけど──それは俺だと思う」とパッキャオは最近『ワールド・スター』のインタビューで語った。「自分のことだって、言えるよ。」
今週土曜の夜、ネバダ州ラスベガスのMGMグランドで、パッキャオの“G.O.A.T.”(史上最高)という主張が後押しされるかもしれない。この夜、46歳のパッキャオは約4年ぶりの現役復帰戦として、
WBC世界ウェルター級王者マリオ・バリオスとの一戦に臨む。しかし、たとえ敗れたとしても、彼は自らのレガシーが傷つくことを恐れてはいない。
パッキャオの視点では、長い歴史の中で偉大なファイターは数多く存在した。しかし、自身が成し遂げた実績の数々に匹敵する者は、誰一人としていないと考えている。
「8階級でベルトを獲るなんて簡単なことじゃない」とパッキャオは続けた。「ものすごく難しいよ。ボクシングで最も困難な偉業だ。」