リングに再び熱気が戻ってきた。
長らく交渉が続いていたこの試合はついに実現に向けて動き出し、ラスベガスで行われるPBCイベントのメインイベントとして開催される予定である。公式発表および記者会見は間もなく行われる見通しだ。
46歳の戦士(パッキャオ)は、妻のジンキー、長年のアシスタントコーチであるブボイ・フェルナンデス、個人アシスタントのデイビッド・シッソンらと共に、多くの人々に囲まれながら空港を後にし、黒のキャラバン車に乗り込んでLAXを出発した。
月曜の朝には、ロサンゼルス・フェアファックス地区の公園で恒例の公開トレーニングを行った。パッキャオは今回のキャンプを、長年のトレーナーであり殿堂入りのフレディ・ローチと共に進めていく。
「ワイルドカードジムでのトレーニングへ、ビバ・マニー」とパッキャオのアドバイザーでありプロモーション会社代表のショーン・ギボンズは
『ザ・リング・マガジン』に語った。
パッキャオとローチのコンビは全盛期において圧倒的な成果を挙げた名タッグであり、日曜日にはロサンゼルス市がローチへの敬意として、ワイルドカードジムがある一角を「フレディ・ローチ・スクエア」と命名し、ジム開設30周年を祝福した。
6月最初の週末には、8階級制覇王者のパッキャオ(62勝8敗2分、39KO)が国際ボクシング殿堂入りを果たす予定であり、その後は再びバリオスとの試合に照準を合わせる。
バリオス(30歳)は、1995年にプロデビューしたフィリピンの英雄パッキャオが現役をスタートした当時、まだ生まれていなかった。
パッキャオが最後にプロのリングに立ったのは2021年8月で、その時はヨルデニス・ウガスに判定で敗れた。それ以降はエキシビションマッチに出場しており、2023年7月には元K-1王者・安保瑠輝也と対戦。この試合の内容を見て、引退を勧める声も多く上がった。
しかし
今月初旬、WBCはパッキャオを再びランキングに加え、第5位に位置づけた。対戦相手に指名されたバリオス(29勝2敗1分、18KO)は「勝てる相手」と見られている。
当初2023年中に予定されていたパッキャオ対バリオス戦は実現しなかったため、バリオスは方向転換し、11月にアベル・ラモスと対戦して意外なスプリットドローに終わった。
当初2023年中に予定されていたパッキャオ対バリオス戦は実現しなかったため、バリオスは方向転換し、11月にアベル・ラモスと対戦して意外なスプリットドローに終わった。
記者団から「16歳差の年齢と、46歳での復帰のリスク」について問われたパッキャオは、笑顔を浮かべながら「心配しなくていい」と返答した。
「この年齢でマニーがやろうとしていることは誰にとっても過酷だ。しかし、もしそれをやれる人がいるとすれば、それはマニーだ」と、ローチは広報フレッド・スターンバーグを通じて『ザ・リング・マガジン』にコメントを寄せた。
パッキャオは、息子ジムエルがプロデビューを果たす計画についても触れた。この興行には、
WBO世界スーパーウェルター級王者セバスチャン・フンドラとティム・チューの再戦も組まれる予定である。
「今、父は46歳です。そして、僕は息子として、もちろん彼を愛しているし、父親として尊敬しています。でも、やっぱり心配もあるんです」とジムエルは、日曜にハリウッドで行われたローチの表彰式で記者団に語った。「でも、僕は彼を信じています。彼は一年中ずっと体を鍛えているし、それを僕たちにも見せてくれています。だから、体重も問題にならないし、フィットネス面でもまったく心配していません。」
今回のカムバックは長く構想されてきたもので、先週、パッキャオがフィリピン中間選挙で上位12人に入れず、上院議員再選に失敗したことで、より現実味を帯びてきた。
パッキャオは2016年から2022年までフィリピン上院議員を務めていた。
「上院選では勝てなかったが、一票一票、祈り、応援に心から感謝している」と、先週フィリピン語で発表された声明でパッキャオは述べている。「戦いは続く。奉仕は続く。神のために、国のために、すべてのフィリピン人のために。」
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任ライターである。X(旧Twitter)およびInstagramでは@
ManoukAkopyanで連絡可能。