135ポンドへの挑戦は、マリーク・モンゴメリーにとって単なる再出発以上の意味を持つかもしれない。
モンゴメリーは10月23日、プエルトリコ・サンフアンのコリセイート・ペドリン・ソリージャで開催されるサリタ・プロモーションズ主催の興行において、ジョシュア・ジェームズ“JJ”・パガンと空位のWBO NABOライト級王座を懸けてメインイベントで対戦する。この試合は
DAZNで配信される予定である。敗戦後のチャンスを得たモンゴメリーは、パガン戦で自らの実力を再びファンに示そうとしている。
「リングに戻って、自分が何者なのかを見せる機会だ」とモンゴメリーは
『ザ・リング・マガジン』に語った。「ファンに再確認させるだけでなく、自分をまだ知らない人々にも、リング上での自分の全てを示したい。普段どんな試合をしているのか、そして自分が世界王者への道を歩んでいることを見せたいんだ。」
モンゴメリー(20勝1敗、18KO)は、3月22日に行われたジェレミー・ヒル戦でキャリア唯一の黒星を喫した。この試合は130ポンド契約だったが、モンゴメリーは約5ポンドの体重超過を犯し、その結果リハイドレーション条項が課された。
30歳のモンゴメリーは、ヒル(22勝4敗1分、13KO)戦以前の9試合中8試合をストップまたはKOで勝利していた。試合前の準備からリング上での展開に至るまで、あらゆる要素を整えることの重要性を痛感したモンゴメリーにとって、今回のパガン戦では細部に至るまで全てを完璧に仕上げることが最優先事項となっている。
「全てをコントロール下に置くことに集中している」とモンゴメリーは語る。「リングに上がる前のすべての要素だ。前回の試合では、事前の様々なことが自分のパフォーマンス低下につながったんだ。」
ジョージア州メーコン出身のモンゴメリーは、3人兄弟のボクサー一家の一人である。プロ転向前には全米ゴールデン・グローブで2度優勝し、エドガー・ベルランガやブルース・キャリントンに勝利、さらに2016年のアメリカ代表チームで補欠選手にも選出された。
また、
デビン・ヘイニー、
ジャーボンテイ「タンク」デービス、
ライアン・ガルシアなど、世界のトップボクサーたちともスパーリングを重ねてきた経験を持つ。
「彼らのようなトップ選手たちと戦い、スパーしてきたおかげで、あらゆるタイプのスタイルや年齢層のファイターと対峙してきた。ハードパンチャーもいれば、サウスポーも、オーソドックスも、考えうる限りのスタイルがいた」と彼は語る。「そうした中で、自分のスタイルをどう活かすかを学び、自分の戦い方が正しいと確信できた。それがリングで結果を出すための自信につながっている。」
一方、パガン(13勝0敗、4KO)、25歳はモンゴメリーにとってキャリア最大の試練となる相手だ。ミシガン州グランドラピッズ出身のパガンは、ミシガン州ゴールデン・グローブで3度優勝し、2021年には147ポンド級で全米王者にも輝いた。身長5フィート10インチのライト級ファイターであり、6月6日にはジェームズ・ベルナディンに判定勝ちしている。
「彼はいいファイターだ」とモンゴメリーはパガンを評する。「ボクシングセンスが高く、非常に賢い。ペース配分を理解しており、相手を読みながら10ラウンド戦い抜く術を持っている。彼は強敵になると思う。いい試合になるはずだ。」
プエルトリコ出身のパガンと戦うことは、モンゴメリーにとってアウェー戦のような状況でもある。しかしモンゴメリーはその挑戦を楽しんでおり、これまでと何ら変わらないと感じている。
「自分たちはアンダードッグとして挑む立場だと思っている」とモンゴメリーは言う。「アマチュア時代からずっとアンダードッグだったし、むしろその方が落ち着いて戦えるんだ。」