リンドン・アーサーは、リングサイドに座るジャッジたちと特別に親しいわけではない。
2023年にドミトリー・ビボルと対戦した際、アーサー(24勝2敗、16KO)は、自分が勝つべきだったと信じるような態度は取らなかったが、3人全員のジャッジが1ラウンドも彼に与えなかったことについては、納得できずにいる。さらに最近では、またしても困惑させられた。
33歳のフリンジコンテンダーであるアーサーは、リアム・キャメロン戦で大本命としてリングに上がったが、スプリット判定でなんとか勝利を収めるのがやっとだった。最近では、アーサー自身もジャッジたちが何を見ているのか分からなくなっている。そのため、土曜日にトッテナム・スタジアムで行われるアンソニー・ヤード戦に向けて、アーサーは「ジャッジたちに仕事をさせないつもりだ」と語った。
「俺はストップで勝つ」とアーサーはiFL TVに語った。
ヤードをストップすることは、アーサーにとって論争を未然に防ぐだけでなく、恩返しにもなる。
現在1勝1敗で並んでいるが、ヤード(26勝3敗、24KO)は2021年の再戦でアーサーを明確にストップしている。
敗北はこの競技の一部であり、アーサーは自らがフロイド・メイウェザーのようなキャリアを築けるとは最初から思っていなかったが、ヤードに敗れたことは未だに心に引っかかっている。ヤードが心の中に住み着いているとまでは言わないものの、その態度や存在感が徐々に神経を逆なでしているのは確かだ。
一時は、3度目の対戦は実現しないように思われた。ヤードはタイトル戦線にとどまり続けた一方で、アーサーはボクシング界の深淵に沈んだり浮かんだりしていた。それでも、今、両者はここにいる。そして、アーサーは、相手を完全に黙らせるチャンスを得たことに感謝しているが、もしこの三部作が成立しなかったとしても、悔やむことはなかっただろうと語った。
「もし実現しなかったとしても、落ち込んだりはしなかった」とアーサーは続けた。「でも、やっぱりこの試合は必要だったと感じる。」
このイベントは、クリス・ユーバンク・ジュニア対コナー・ベンの因縁の一戦をメインイベントに据え、
DAZN PPVで放送される。