オーランド発――
ルーカス・バーディはキャリア最大の試練を乗り越え、WBAライト級王座挑戦者決定戦でロジャー・グティエレスに3-0の判定勝利を収めた。試合は土曜日、カリベ・ロイヤル・オーランドで行われた
ヤンキエル・リベラ対アンヘリーノ・コドバ戦のアンダーカードとして実施された。
採点はデイブ・デ・ヨンジが117-110、アレックス・レヴィンが116-111、ジェームズ・ゲド・オコナーが115-112。
ラウンドごとの攻防は拮抗し、明確な差が見えにくい場面も多く、レヴィンやデ・ヨンジの採点ほど大差には感じられなかった。
試合最大の山場は第6ラウンド終了間際に訪れた。ナイアガラフォールズ(カナダ・オンタリオ州)出身のルーカス・バーディ(20勝無敗、15KO)が、カウンターの右ストレートでロジャー・グティエレス(29勝7敗1分、22KO)を倒したのだ。グティエレス(ベネズエラ・マラカイボ出身の元スーパーフェザー級王者)は大きくダメージを負ったが、ゴングに救われた。
ダウン後、バーディは優勢にラウンドを重ねたが、グティエレスも第9ラウンドから反撃に出て、身長とリーチの利を生かし、終盤は右ストレートを的確に当て続けた。
最終的には、バーディのパワーパンチがキャリア最高の勝利を引き寄せ、世界タイトル挑戦へ大きく前進する結果となった。