39歳の誕生日まであと2か月となった
ルルデス・フアレスは、
イェシカ・ネリ・プラタとの10回戦をマジョリティ・デシジョンで制し、WBCジュニアフライ級王座の2度目の防衛に成功した。
最終ラウンドのゴングが鳴った時点で、どちらの選手も勝利を確信できなかった。
しかし、この互角の攻防が続いた世界タイトル戦は、テキサス州サウス・パドレ・アイランドのコンベンションセンターで行われた「モースト・バリュアブル・プロスペクツ16」興行の締めくくりにふさわしい一戦となった。3時間にわたるプレリミナリーカードの後、全4試合のメインカードは
DAZNを通じて世界中に配信された。ジャッジの1人は95–95のドローをつけたが、残る2人はともに96–94でメキシコのベテラン、ルルデス・フアレスの勝利と採点。これにより、22か月ぶりの復帰戦で序盤から積極的に攻めた年下の同胞イェシカ・ネリ・プラタは、僅差の判定でキャリア3度目の黒星を喫した。
プラタの前戦は、現在の統一世界王者
サラ・ボルマンに対する10回戦のスプリット・デシジョン勝ちだった。そのボルマンは階級を1つ下げ、土曜日にドイツ・ハンブルクで行われた試合で
黒木優子(25勝9敗2分、10KO)に僅差のスプリット判定で勝利し、IBFとWBAストロー級王座を統一した。
両者の間では一進一退の攻防が続き、互いにラウンドを取り合う展開となった。ネリ・プラタ(30勝3敗、3KO)はジャブとボディ攻撃を軸に試合を組み立て、一方のフアレスは手数を増やしてプレッシャーをかけ、挑戦者を接近戦に引き込んでいった。
フアレス(39勝4敗、5KO)はインサイドでの攻防で優位に立ち、ネリ・プラタは中間距離からクリーンヒットを重ねた。しかし、2分ラウンドはあっという間に過ぎ、両者がそれぞれ優勢な時間帯を作りながらも決定的な差をつけるには至らず、採点の難しい展開となった。
一方で、「圧倒」という言葉がふさわしい夜を過ごしたのは、IBF・WBO統一ミドル級王者
デズリー・ロビンソンだった。ロビンソンは
ローガン・ホラーを2回1分8秒TKOで下し、アメリカ初登場となったオーストラリア人王者の試合は強烈な印象を残すものとなった。
実際のところ、両者の間には明確な実力差があり、この世界タイトル戦はサウスカロライナを拠点とするホラーが状況を把握する間もなく終わりを迎えた。34歳のホラーはロビンソンより3歳年下だが、第2ラウンド序盤に上下の打ち分けを浴び、ロープ際までよろめいた末にキャリア初のTKO敗戦を喫した。
ロビンソン(11勝3敗、4KO)は見事なフェイントで攻撃を隠し、右ボディからガードの隙間を抜く左フック、さらに右ストレートを畳みかけた。レフェリーは反応が一瞬遅れ、王者をニュートラルコーナーへ下げるのが間に合わなかった。やがて試合が再開されると、ホラーは足元がふらつき、意識も朦朧。直後にロビンソンの激しい連打を浴び、レフェリーストップがかけられた。
この日の他の試合では、テキサス出身のオマール・フアレスがボディ攻撃と途切れない手数で主導権を握り、オマール・ロサリオとのジュニアウェルター級サバイバルマッチを10回判定で制した(99–89、99–89、97–91)。
プエルトリコのロサリオ(14勝3敗、4KO)はクリンチによる反則で2点減点。フアレス(20勝2敗、7KO)は140ポンド戦の前半こそ競り合ったものの、後半でペースを完全に掴んだ。
高く評価されるスーパーミドル級有望株ロニー・アルバレスが、サンアントニオ出身のブルーノ・ポラ・ルイスを5回2分38秒でストップし、得意のフィニッシュスタイルでメインカードの幕を開けた。
キューバ出身のサウスポー、アルバレス(5勝0敗、4KO)は先月オーランドでタフなライアン・アダムスを相手に6回戦をフルに戦い抜いたが、今回は1ラウンド早い5回でルイス(10勝4敗1分、9KO)を退けた。