ニューヨーク—ドワイト・フレミングス・ジュニアは無敗記録を維持したが、プロ10戦目にして初めてフルラウンドを戦い抜いた。
21歳のスーパーウェルター級有望株は、1ラウンドにフローレント・ダーヴィスをダウンさせ、試合を通してアウトボクシングを展開。結果は大差の判定勝ちとなり、3人のジャッジ全員が6ラウンドすべてをフレミングスに与え、スコアは60-53、60-53、60-53だった。
ニュージャージー州パターソン出身のフレミングス(10勝0敗、9KO)は、プロデビューから3年間で初めて4ラウンド以上を戦った。一方、ボストン出身のサウスポー、ダーヴィス(10勝3敗、5KO)はこれで3連敗となったが、プロ13戦で一度もKO負けを喫していない。
試合序盤、フレミングスが早々にKOを決めるかと思われた。1ラウンド終盤、彼の左ボディフックがダーヴィスをキャンバスに沈めた。ダーヴィスはレフェリーのエリック・ダーリのカウントをギリギリでクリアしたものの、直前に2発の左フックを頭部に浴びた後、強烈なボディショットで膝をついた。そこからはフレミングスの猛攻を何とか耐え凌ぐ展開となった。
身長とリーチで勝るフレミングスは、2ラウンド以降、ジャブを軸に試合を進め、右ストレートを効果的にヒットさせた。ダーヴィスは終始クリーンヒットをほとんど奪えず、一方的な試合内容となった。
この試合に先立ち、アンダーカード第1試合では、イタリア出身のスーパーウェルター級クリスチャン・カンジェロージが、ジャロッド・テナントを3人のジャッジ全員が80-72と採点する完封勝利を収めた。
ブルックリン在住のカンジェロージ(10勝0敗、5KO)は、時折効果的なジャブを放ち、右ストレートを的確にヒットさせ、全ラウンドを制した。ロサンゼルス出身のテナントは9勝4敗(4KO)に後退した。
Keith Idecは『ザ・リング』のスタッフライター兼コラムニスト。X @idecboxing でフォローできる。