リアム・デイビスは、土曜夜にノッティンガムで行われたフェザー級デビュー戦を成功させたことで、同階級の頂点を目指す構えである。
元英国・欧州スーパーバンタム級王者であるデイビスは、無敗だったカート・ウォーカー(12勝1敗、2KO)との12ラウンド戦をユナニマス・デシジョンで制した。この勝利は派手さこそなかったが、今の彼にとってまさに必要だった堅実な内容であった。
昨年2月には、メキシコのエリック・アヤラ・ロブレスを2ラウンドで粉砕し、IBO王座を戴冠したデイビス(17勝1敗、8KO)は、その後IBF・WBA統一王者のマーロン・タパレスへの挑戦や、無敗のオーストラリア人サム・グッドマンとの対戦、さらには日本のPFPスターで122ポンドの絶対王者・
井上尚弥との対戦の噂も流れた。
しかし、昨年11月にシャバズ・マスードにマジョリティ・デシジョンで敗れると、これらの話は一気に消え去り、デイビスのスーパーバンタム級での輝かしいキャリアにも終止符が打たれた。
この敗戦により評価を落としたものの、フェザー級への転向を決断したデイビスは、1年前に自身が戦っていたレベルにすぐさま戻るつもりであり、欧州王者クリストバル・ロレンテとの対戦を望んでいた。
しかし、無敗で意欲あふれるオリンピアン、ウォーカーとの対戦を選んだのは賢明な選択であった。競り合いながらも安心して見ていられる内容で、マスード戦での悪夢を払拭できた。減量から試合運びまで、フェザー級での初体験は、彼にとって自信を取り戻す貴重なプロセスとなったに違いない。
「この試合を選んだのは自分じゃない。でも、真のチャレンジがしたかったんだ。楽な復帰戦なんて望んでなかった。すぐにでもトップ戦線に戻りたい」と、デイビスは
『ザ・リング・マガジン』に語った。
「今回、自分から多くを要求できる立場ではなかったけど、土曜の試合が終わった今、また上を目指したい」
デイビスは、キャリアが軌道に乗るにつれ、将来の相手やファイトマネーのことばかり考えるようになっていたと認めている。現在29歳の彼は最近、トロフィーと喜びのために戦っていた10代の頃の精神状態を取り戻したいと語っている。
英国フェザー級は活況を呈しており、注目度の高い試合を演出できる対戦相手が豊富に存在している。しかし、デイビスは既にその先を見据えており、世界戦線への復帰を後押ししてくれるような対戦相手を精力的に探している。
「みんな『イギリス国内の試合も良い』って言うけど、個人的にはブルース『シュ・シュ』キャリントンとの試合が面白いと思ってる」と彼は語った。「IBF王者のアンジェロ・レオとの試合もいいね。ああいうタイプの相手は自分に合ってる」
「ロレンテと欧州王座を懸けて戦うマイケル・コンランの試合の勝者とか、それくらいは最低ライン。あるいは『シュ・シュ』キャリントンのような相手、または世界タイトル戦。自分にはこの階級で世界王者になれるという強い信念がまだある」