リアム・キャメロンが、ベン・ウィテカーとの再戦を前に信じがたい契約トラブルを明かした。キャメロンによれば、プロモーターのボクサー社が試合を12回戦から10回戦に変更しようとしているという。
しかし、シェフィールド出身の34歳キャメロンは「俺は一歩も引かない。」と言い切っている。
イギリス人ライトヘビー級の両者は、初対決から6か月後のイースター・サンデーに再戦を予定している。最初の対戦はリヤドで行われ、両者がロープを越えて転倒した末に第6ラウンドでテクニカルドローとなった。
しかし「キャノンボール」ことキャメロンは、ウィテカー陣営が最初の契約内容を変更しようとしており、自身がこの件について口頭で抗議しようとしても、聞き入れられなかったと主張している。
「契約の件でいろいろとゴタゴタしてるのに、誰も俺に話す機会を与えてくれなかった」とキャメロンはTalksportで語った。
「俺たちは12回戦で契約してるのに、あいつらは10回戦にしようとしてる。いろいろ手を尽くしてるみたいだけど、俺は一歩も引かない。12回戦でやる、それだけだ。」
「『Gloves Are Off』でこの件に触れようとしたけど、話させてもらえなかった。Sky Sportsでも俺のインタビューは放送されなかったんだ。」
初対戦では、キャメロンが大方の予想を覆す健闘を見せ、圧倒的有利と見られていたウィテカーを相手に互角の勝負を展開。第6ラウンド終了間際の異様な結末に至るまで、主導権を簡単には渡さなかった。
またキャメロンは、これまでのキャリアで8ラウンドを超えた試合がわずか1度しかないウィテカーとの対戦において12回戦が自分に有利だと考えている。
キャメロンは「俺は12回戦で契約したんだ。でも契約書にサインするとき、『あいつは5ラウンドをこなすのがやっとだったのに、これは妙だな』って思ったよ。」と言い加えた。
「それから数週間後、今度は10回戦の契約書を送りつけてきた。それであいつらの自信のなさがよく分かったよ。俺は15ラウンドだって戦う準備ができてるんだ。」
「契約は12回戦で締結済みなんだ。あっちの手違いだよ……サインしたときは『12回戦? こっちにとっては好都合だな。あいつら正気か?』って思ったんだ。だからすぐサインして送り返した。そしたら今になって『10回戦にできないか?』なんて言ってきたんだよ。」
ウィテカー側もすでに契約にサインしているのかと尋ねられると、キャメロンは「そうだ、もちろんサインしてる。うちのプロモーター(フランク・ウォーレン)も『絶対に譲らない』って言ってるよ。」と答えた。
「ザ・リング・マガジン」がウィテカーのマネジメントおよびプロモーターのベン・シャロームに取材を試みたが、いずれも回答は得られなかった。