ロンドン(イングランド)発 — 歴史的な世界ウェルター級タイトルマッチ、
ルイス・クロッカー対
パディ・ドノバン戦が、9月13日にウィンザー・パークで正式に開催されることが本日発表された。
因縁のライバルである両者は、今年
3月に行われた物議を醸した初戦の再戦で再び拳を交える。前回はクロッカーが3者の採点で劣勢だったにもかかわらず、第8ラウンドにドノバンの反則によって失格勝ちを収めた。
あの試合はIBF世界ウェルター級王座の最終挑戦者決定戦だったが、今回はさらに大きな舞台となり、王座そのものを懸けた再戦となる。
この王座は無敗を守っていた
ジャロン・エニスが保持していたが、154ポンド級(スーパーウェルター級)への転向に伴い、正式に返上された。
そして今回、ベルファスト出身のルイス・クロッカーとリムリック出身のパディ・ドノバンが、アイルランド島出身同士として史上初となる世界タイトルマッチで対戦することとなった。
3月に行われた初戦では、約8,500人の観客がベルファストのオデッセイ・アリーナに詰めかけた。試合後、
ドノバン陣営の抗議によりIBFが即時再戦を命じたことで、当初は同じ会場での再戦が見込まれていた。
しかし、その後この試合が世界タイトル戦へと格上げされると、プロモーターのエディ・ハーンはアイルランド政府と交渉を進め、試合を屋外開催とすることで合意。舞台は2018年のカール・フランプトン対ルーク・ジャクソン戦以来となる、ウィンザー・パークのスタジアムへと変更された。
マッチルームは今朝、収容人数最大25,000人となるウィンザー・パークでの再戦を、9月13日に正式発表した。
この試合は、クロッカーに3月1日にキャリア初黒星を喫したパディ・ドノバンにとって、雪辱のチャンスともなる。
26歳のドノバンは試合を優位に進めていたが、第6ラウンドと第8ラウンドに頭を使った行為で減点を受けた。そして第8ラウンド終了のゴング直後、ドノバンはクロッカーをダウンさせた。
しかし、レフェリーのマーカス・マクドネルはそのパンチがゴングの後だったと判断し、ドノバンを失格処分とした。
この結果、ドノバンの戦績は14勝1敗(11KO)、クロッカーは21勝無敗(11KO)となっている。