フロリダ州オーランド発――土曜夜、カリブ・ロイヤルで開催されるDAZN中継興行のメインには、緊張感あふれるヘビー級決戦が組まれている。
レニエル・ペロと
ジョーダン・トンプソンが10回戦で激突する。ペロ(12戦全勝8KO)はWBAヘビー級ランキング2位。一方のトンプソン(15勝1敗12KO)は、約25か月ぶりのリング復帰戦となり、今回が初の本格的なヘビー級挑戦となる。
この大会では、注目の有望株たちも多数登場する。
オーランド出身で2024年オリンピック銅メダリストのオマリ・ジョーンズが、セミメインでユスフ・メトゥと6回戦を戦う。
さらに、パット・ブラウンがキャリア最大の試練となる10回戦クルーザー級マッチでフェリックス・バレラと対戦する。
また、2024年オリンピアンのニシャント・デヴが、フアン・カルロス・カンポス・メディナと6回戦を行う。
そして10回戦では、ヨエルビス・ゴメスがアントラビアス・イングラムと拳を交える。
以下はカリブ・ロイヤル大会の試合結果である。
メインカード
パット・ブラウン 2回TKO勝ち フェリックス・バレラ
ブラウンはキャリア最大の試練を難なく突破した。2回TKOでバレラを下し、このラウンドだけで3度のダウンを奪った。
初回は静かな立ち上がりだったが、2回序盤、ブラウン(5戦全勝5KO)は左フックをこめかみに打ち込み、最初のダウンを奪う。立ち上がったバレラ(24勝9敗21KO)だったが、直後に再び左フックを浴びて倒れる。最後は右アッパーが炸裂し、バレラは顔からマットに崩れ落ちた。レフェリーのアリシア・コリンズがカウントを取ることなく試合をストップ。2回1分31秒でブラウンのTKO勝ちが宣告された。
ヨエルビス・ゴメス対アントラビアス・イングラム戦は、スプリット・ドロー(判定引き分け)に終わった。
10ラウンドを通してハイテンションな攻防が続いた末、ゴメスとイングラムの一戦はスプリット・ドロー(判定引き分け)となった。
エフライン・レブロン採点は96-94でゴメス、ジェームズ・オコナーは96-94でイングラム、そしてデビッド・デヨングは95-95のドローと採点。結果は三者三様の引き分けとなった。 ゴメス(9勝1敗1分7KO)はより重いパンチを当てた一方で、イングラム(12勝無敗1分6KO)は前に出て積極的に攻めたことで、接戦のラウンドが多く生まれ、その結果がドローに繋がった。
ニシャント・デヴ ユナニマス判定勝ち(UD) フアン・カルロス・カンポス・メディナ
デヴ(4戦全勝2KO)は6ラウンドを通してメディナを的確に攻略し、3人のジャッジ全員が60-54をつける完勝でユナニマス判定勝利を収めた。メディナ(4勝3敗3KO)は最後まで粘ったものの、終始主導権を握られたままだった。
アーリーファイト(前座戦)
- カルロス・ジャミル・デ・レオン・カストロ(6戦全勝5KO)がウィルナー・ソト(24勝22敗13KO)に勝利。
- ライアン・サンティアゴ(1戦全勝1KO)はマリオ・エルナンデス・ベタンコート(0勝3敗)に2回TKO勝ち。