フロリダ州オーランド発──
レニエル・ペロはヘビー級戦線で急速に頭角を現しており、世界タイトル挑戦もそう遠くはない位置にいる。
しかし、その上昇を続けるためには、今回が本格的なヘビー級デビュー戦となる男を相手に、しっかりと結果を残さなければならない。その相手もまた、確かな実績を積み重ねてきたファイターだ。
WBAランキング3位のペロは、今週土曜にカリブ・ロイヤルで
ジョーダン・トンプソンと対戦する予定。トンプソンはこれまでのキャリアを通じて、200ポンド(クルーザー級)上限かそのわずか上の体重で戦ってきたが、身長198センチ(6フィート6インチ)の体格を誇る、まさにヘビー級仕様のファイターでもある。
イギリス人ファイターのトンプソンは、2023年9月にIBF王者ジャイ・オペタイアに4回TKO負けを喫したばかりだが、ペロにとってはこれまでで最も厳しい試練になると見られている。
無敗のキューバ人サウスポー、ペロは、ヘビー級がまったく別次元の世界であることを相手に思い知らせる準備ができていると語った。
「こういう試合に臨むとき、自分がどれだけ準備しなければならないかは分かっているはずだ」とペロは木曜の最終記者会見で通訳を通じて語った。「精神的にも肉体的にも、これまでで一番いい状態に仕上がっていると思う。過去の試合を見てもらえば分かると思うけど、俺は真の戦士だ。
対戦相手のジョーダン・トンプソンを歓迎したいけど、同時に彼に伝えたい──ここはクルーザー級じゃない。土曜の夜にそれを思い知るだろう。」
ペロ(12勝0敗8KO)は、4月18日にデトレイラス・ウェブスターに判定勝ちしており、これは2022年以来となるフルラウンドの試合だった。それ以前の5試合はすべてストップ勝ち。通算8度のKO勝利のうち、5試合は初回で決着している。
共同プロモーターであるボクスラボ・プロモーションズ代表アマウリー・ピエドラは、ペロの潜在能力を高く評価している一方で、ヘビー級では何が起こるか分からないと警戒も怠っていない。
ピエドラは、トンプソン(15勝1敗12KO)を「本物の脅威」と見ており、今回の勝利が実現すれば、ペロはキューバ初のヘビー級世界王者に大きく近づくと語った。
「必要なのはチャンスをつかむことだけだ」とピエドラは『ザ・リング』誌に語った。「あとはそれをモノにするだけ。ペロは集中しているし、過去最高のコンディションにある。あとは結果を見届けよう。」
ペロもまた自信をにじませる。
「この試合に勝てると思う理由は、徹底的に準備してきたからだ。そしてこの試合で自分の本当の力を示したい。必ずそれを証明してみせる。」