フロリダ州オーランド発 ——
レニエル・ペロにとって理想的な「インパクト勝利」ではなかったかもしれないが、結果として仕事をやり遂げる。
無敗のキューバ人ヘビー級コンテンダー、ペロはカリブ・ロイヤルで行われた10回戦で
ジョーダン・トンプソンにユナニマス・ディシジョンで勝利する。
WBAランキング2位のペロは、スコア97-93と96-93が2者という採点で判定勝ちを収める。トンプソンは今回が初めての本格的なヘビー級戦だった。
ペロ(13勝0敗、8KO)は試合の大半で前に出て戦い、トンプソンのボディを狙った攻撃で多くの好機をつくる。しかし、何度もローブロー(反則打)を放ってしまう場面があり、試合はそのたびに中断される。ペロのローブローは計3回で、7ラウンドには主審クリストファー・ヤングによって減点1を科される。
試合は概ねその流れで進み、ペロがプレッシャーをかけ続け、身長6フィート7インチ(約201センチ)のイギリス人トンプソンを動かし続ける展開に。トンプソンも時折踏みとどまって有効打を返すが、流れを完全に引き寄せることはできなかった。
最も劇的な瞬間は第9ラウンド終盤に訪れる。サウスポーのペロが強烈な左をヒットさせ、トンプソンをロープ際までよろめかせる。ペロはさらに強打を浴びせるが、トンプソンはなんとか踏ん張り、ラウンド終了のゴングに救われる。
この結果、トンプソンは2試合連続の敗北となる。彼は2023年9月、クルーザー級王者ジャイ・オペタイアに4ラウンドTKOで敗れている。