リース・ウッドは、そのリスクを恐れないファイトスタイルと一撃必殺のパンチ力によって、二度のフェザー級王座戴冠を果たし、観る者を惹きつける存在となっている。
しかし、大作アクション映画とオフ・ブロードウェイの舞台劇を行き来する俳優のように、ウッドの真価が発揮されるのは、派手さを抑え、基本に立ち返ったときである。
とはいえ当然ながら、爆発や特殊効果のある作品の方が興行的には成功しやすく、ウッドの高いボクシング技術はしばしば見過ごされがちである。
36歳のウッドは、
マイケル・コンラン戦と
ジョシュ・ウォーリントン戦での劇的な勝利によって強い印象を残している。いずれの試合も、窮地に追い込まれながらも驚異的な粘りを見せ、敗北寸前から勝利をもぎ取った壮絶な一戦だった。
ジャザ・ディケンズ戦やマウリシオ・ララ戦では、ウッドは激しく接近戦を繰り広げたものの、流れが相手に傾き始めると、それを引き戻すことはできなかった。
一方で、ライアン・ドイル、シュ・チャン、そしてララとの再戦では、ウッドは相手を距離にとどめ、タイミングとリングIQで封じ込めた。強烈な右拳を武器に、3人を冷静に制圧した。
今週末、ウッド(28勝3敗、17KO)は18か月のブランクを経て、地元ノッティンガムのファンの前で元IBFスーパーフェザー級王者
アンソニー・カカーチ(23勝1敗、8KO)と対戦する。ベン・デイビソン・パフォーマンス・センターのチームとともに綿密で詳細なゲームプランを組み立てているものの、ベテランのウッドは、必要とあらば再び限界まで自分を追い込む覚悟もできている。
「どんな形でも構わない」とウッドは『ザ・リング』に語った。
「もちろん理想的な展開はあるけど、どんな状況でも仕事をやり遂げる男だと思っている。
すべてが自分の思い通りに進んでいれば勝つし、そうでなくても勝つ。真のファイターは常に目の前の状況に順応できるものだ。どんな展開になろうと、勝ち方を見つけて引き出しから取り出してくる。
でも理想としては、そうだね。ゲームプランを守って、上手くいっていることに集中して、練習してきたことを実行して、完璧なパフォーマンスを見せたい。」
長年フェザー級のリミットに苦しんできたウッドだが、今回は130ポンドでの戦いとなり、2階級制覇を視野に入れているのは間違いない。
“英国で最もエキサイティングなファイター”という非公式な肩書きがカカーチ戦で賭けられるわけではないが、ウッドはその名に恥じない試合を見せたいと考えている。より楽な道を選ぶこともできたが、自身の“アクションヒーロー”としての評判を楽しんでいると認めた。
「たぶんね、そうかも」と笑いながら語った。
「さっきも言ったけど、どんな展開になってもいい。自分より強いと思っている奴がいるなら、それが間違いだと証明してやる。どんな面でも自分の方が上だと証明できると思っている。でもやっぱり、自分の強みを活かすのが一番だよ。」