リー・ウッドは、前IBFスーパーフェザー級王者アンソニー・カカーチとの来月の試合において、18か月のブランクが自分に影響を与えるとはまったく思っていない。
負傷やプロモーターの変更により、ウッドは2023年10月にジョシュ・ウォリントンを劇的な形でストップして以来、リングから遠ざかっていた。しかしこの長期離脱にもかかわらず、36歳の彼は、5月10日にノッティンガム・アリーナで行われるカカーチ戦で130ポンド級に階級を上げても、すぐに以前の調子を取り戻せると自信を見せている。
この試合はDAZNにて、クイーンズベリーの興行として世界中に配信される予定。
「正直に言えば、12歳の頃からずっとこれをやってきた。ちょっと休んでいたからといって、俺の実力が落ちているとか、キレが鈍っているとか、俺のレベルにないなんて思っているやつがいたら、それは間違ってる。そんなやつは、勝てない馬に賭けてるってことさ。」
ウッド(28勝3敗17KO)にはいくつか正当な疑問が向けられているかもしれないが、カカーチ(23勝1敗8KO)も同じく36歳であり、2012年のプロデビュー以来、スーパーフェザー級(130ポンド)のリミットを大きく超えることなく戦ってきた。
“ジ・アパッチ”の異名を持つカカーチは、世界の舞台で才能を発揮するチャンスを得てからというもの、非常に安定したパフォーマンスを見せている。しかし、ウッドの衰えに疑問が投げかけられているのなら、カカーチが突然スピードや動きを落とす可能性にも公平に目を向けるべきだろう。
ウッドは、カカーチに年齢的な衰えの兆候が見えるとは感じておらず、それが試合に影響することにも期待していない。
「それは本人が答えるべきことで、俺が代わりに答えられることじゃない。でも一つ確かなのは、5月10日に俺がきっちり仕事をやり遂げるという自信は絶対にあるってことさ」とウッドは語った。
「彼はいくつか素晴らしい勝利を収めてきた。特に[ジョー]コルディナに勝った試合は信じられないような勝利で、しかも見事な内容だった。彼はパワフルで、完全にスーパーフェザー級の選手として完成されているように見える。
彼には敬意を表するよ。だからこそ、そんな調子のいい彼に勝つことができれば、俺の勝利はより価値あるものになる。彼がどれほど調子が良くて、どれほど実力があり、この階級で確固たる地位を築いているか分かっているからこそだ」とウッドは語る。
「細かく考えすぎないようにしてるけど、言い訳は一切ない。彼はずっと試合に出ていて、勢いに乗っていて、KO勝ちもしてる。体重も問題ない。そういったことすべてが揃っている中での俺の勝利となれば、『うわ、そんな展開になるなんて思ってなかった』って驚かれることになるだろう。」
強打を誇るカカーチは長年、スーパーフェザー級で“危険な伏兵”と評されてきたが、昨年5月、コルディナを劇的にストップして王座を奪取した試合では、その実力を世に知らしめた。
続く昨年9月のウェンブリー・スタジアムでの試合では、2階級制覇王者ジョシュ・ウォリントンに判定勝ちしたが、フルスロットルを出す必要もなかった。しかし、ついに最高レベルでのチャンスを得たことで、カカーチの中に新たな覚悟と集中力が芽生え、彼はまさに“インディアン・サマー(晩年の輝き)”を最大限に活かそうとしている。
そんな危険なカカーチを相手に、ウッドは自分のほうが“戦い慣れ”していると信じており、カカーチがまだ経験していない領域を自分はくぐり抜けてきたと語る。
「俺は12ラウンド戦のタイトルマッチで7勝していて、そのすべてで相手を倒している。全部の試合でダウンを奪ってる。だから今回も同じような展開になると思っている」と彼は言う。
「何をすべきか分かっているし、どう戦うべきかも分かっている。この試合に向けて何ヶ月も準備してきた。彼は強打かもしれない。でも、彼の顎は試されたことがあるのか? 彼はダウンから立ち上がった経験があるのか? そういう局面を経験してきたのか? まだ見せていないなら、それが今回見られるかもしれない。見届けよう。」