リー・カトラーは、英国ボクシング界の重鎮サム・エギントンに勝利すれば、自身が国内ナンバーワンの座を手にすると確信している。
両者は、ベン・ウィテカーとリアム・キャメロンによる因縁の再戦がメインイベントとして行われる興行の一環として、日曜の夜にバーミンガムのBPパルス・アリーナで10回戦を戦う予定だ。
多くの視聴者の注目は話題性の高いメインイベントに集まると見られているが、カトラー対エギントンの一戦は、試合内容によってはその主役を奪う可能性もある。
さらにカトラーにとって重要なのは、この試合が自身こそが“英国最高”であると証明する絶好のチャンスだという点だ。
2021年、ブラッド・レアに初回ストップ負けを喫して以来、カトラーにとっては長い道のりだったが、ウェンブリー・アリーナのコロナ禍バブルでのあの夜以来、彼は8連勝を記録している。
約1年半前にロンドン東部のマクギガン・ジムでジョシュ・プリチャードとタッグを組んで以来、29歳のカトラーはキャリア最高と言える2つの勝利を手にしてきた。2023年12月にはキングスリー・エグブニケを破ってイングランド王座を獲得し、その翌年には無敗だったスティービー・マッケナから2度のダウンを奪い、判定勝ちを収めた。
「昨年は静かな一年だったけど、12月のマッケナ戦でいい形で締めくくれた」とカトラーは『ザ・リング・マガジン』に語った。「そして今回はそのすぐ後の試合だから、今年は自分にとって飛躍の年になるはずだ。ここからさらに勢いをつけていきたい。」
「エギントンはこれまで対戦した中で間違いなく最大の名前だ。彼を倒せば、自分の評価は一気に上がると思っている。自分が思うように勝てれば、国内スーパーウェルター級でナンバーワンと呼ばれる存在になれるだろう。」
「サム・エギントンは数々のトップ選手と戦ってきた。一方で自分は、トップレベルではまだ“新顔”と見られている。でも、もしサムに勝てれば、自分がこの国のナンバーワンだと証明できるはずだ。」
英国タイトルは現在空位となっており、かねてから期待されていたサム・ギリーとルイス・グリーンによる再戦がそのベルトを懸けて行われる予定だった。
カトラーもいつかロンズデールベルトを懸けて戦うチャンスを望んでいるが、以前『ザ・リング・マガジン』が報じた通り、彼の最大の目標は地元ボーンマスでのメインイベントを飾ることにある。
「それが今でも一番の願いなんだ」と彼は語る。「自分がナンバーワンになれば、きっとそれは実現できる。クリス・ビラム=スミスのように、特別な夜を南海岸にもたらしたい。」
「エグブニケに勝った試合は、ボーンマス・インターナショナル・センターでのビラム=スミスの興行のアンダーカードだった。今度は自分がその会場でメインを務めたい。そのためには今回勝って、この壁を乗り越え、さらに先へ進まないといけない。」
「マッケナ戦の前までは、人々は自分の戦績を見て、“ブラッド・レアに一撃でやられた男”という印象しかなかったし、自分には何も期待していなかった。“せいぜいイングランド王座レベルの選手”と見られていた。でも今は、周囲の期待が変わってきているのを感じているし、それに応える責任があるんだ。」