ローレンス・オコリーが、12月に迫ったアンソニー・ジョシュア戦を前に、ジェイク・ポールにスパーリングを提供する意思を示したのである。
二度の世界ヘビー級王者であるジョシュアが、元ユーチューバーのポール(12勝1敗、7KO)と、12月19日にマイアミのケセーヤ・センターで、3分8ラウンド制で対戦することが月曜日に正式発表された。この試合はNetflixでライブ配信される。
多くの関係者は、
ジョシュア(28勝4敗、25KO)が初回で
ポールを一蹴すると予想しているが、オコリーはそう簡単ではないと見ている。元クルーザー級世界王者である彼は、元マネージャーでもあるAJと、これまでに無数のスパーリングを積んできており、今回の試合でポールが戦えるよう手助けしたいと考えているのだ。
「ジェイク・ポールを助けに行って、彼にチャンスを与えたいんだ」と、現在ドバイのトレーニングキャンプにいるオコリーは火曜日に語った。「プエルトリコに行きたいと思っている。オファーはしてある。
『自分には試合が控えているけれど、数週間なら行ける。イングランドから来た250ポンド(約113kg)の筋肉の塊、五輪金メダリストで元ヘビー級世界王者が、Netflixで何百万人もの視聴者の前に立つ。その相手と“戦える”とジェイク・ポールが自分に言い聞かせることを可能にしているものは一体何なのか、知りたいんだ』。
知らなければならない。もしかしたら、俺が知らない秘密が彼にはあるのかもしれない。でも試合前に確かめたいんだ。」
オコリーは現在、完全なヘビー級に転向し、WBCランキング1位に位置している。そして彼は、これまでにポールともジョシュアともスパーリング経験があるという唯一無二の立場にいる。ポールが勝つとは予想していないものの、オコリーはポールがジョシュアにいくつか問題を引き起こす可能性があると考えている。
ただし、その“問題”は、相手が36歳、身長198cm、試合当日は250ポンドを超えると見られるジョシュアに対して、ポールがもし成功体験を得た瞬間から始まる、とも述べる。
「サイズ、スキル、あらゆる面でバカげた差があることを否定するつもりはない」と彼は続けた。「だけど、もっとクレイジーなことが起きた例はボクシングにいくらでもある。だから見てみようじゃないか。」
ジョシュアがプロ28勝中25KOを誇ることから、「初回で終わらせると思うか」と質問された際、オコリーはこう答えた。「なぜか分からないが、そうは思わないんだ。俺が知るAJの感じからすると、いきなり右ストレートをぶちかまして30秒で終わらせるとは思えない。ただ、ジェイク・ポールがAJに触れ始めたら、『ああ、なるほど』という反応になるだろう。
自分よりレベルが下の相手とスパーするときって、どれくらい力を入れるべきか、どうスリップするべきかを測りながらやるだろ。しかしAJはしばらくリングに立っていないし、今回を“調整”として考える可能性もある。
でももしジェイク・ポールが強打を当て、最初の一発でAJを倒せなかったら、その瞬間から面白くなる。何が起こるかなんて分からない。ボクシングはそういうものだ。」
さらに続けて、「AJはリーチと体格があるから、押し返されずに賢いパンチを選ばなければ、リズムを作るのは難しい。それがジェイクにとって最大の課題だ。
彼のトレーナー陣が何を見て、どう判断してジョシュア戦を選んだのか、俺たちには分からない。もしかすると、俺たちには見えていない何かを彼らは見ているのかもしれない。近いうちに明らかになるだろう。」
オコリーは現在、ナイジェリアのラゴスで、まさに同じ日の夜に行われる次戦に向けて準備を進めている。両親の母国で迎える自身初の試合となる今回、
オコリーは興行のメインを務める予定であり、同じくロンドン生まれのナイジェリア系ボクサーである
デビッド・アデレイも同イベントに出場する。
32歳のオコリーは、この試合に勝つことで、同じくナイジェリアにルーツを持つジョシュアとの“ラゴス決戦”実現につなげたいと語る。かつて両者は親しい関係にあり、オコリーはジョシュアのマネジメント会社「258マネジメント」と契約し、2021年のクルーザー級王座獲得もサポートされていた。実際オコリーは以前、「母がジョシュアに世話になりすぎていて、彼とは絶対に戦えないと言われていた」と冗談交じりに語ったこともある。オコリーは笑った。
「まあ、今なら許してくれるよ」と彼は言う。「つまり、今ならね。母がAJを嫌いになったわけではなく、単に今は俺を応援しているだけだ。ナイジェリアにとって究極のカードになるだろうね。」
2012年五輪王者であるジョシュアとの関係について、オコリーはこう語った。「まあ普通だよ。悪いとも良いとも言えない、ただ普通だ。つい最近もスパーしたし、そこにはアンソニー・ジョシュアとローレンス・オコリーがいただけだ。」