ローレン・プライスは、将来的にクラレッサ・シールズとのスーパーファイトが実現すれば、自分が2度の五輪金メダリストをアウトボックスできると自信を見せている。彼女は「私のスピードが上回ってる」と語っている。
2021年の東京五輪で金メダルを獲得したローレン・プライス(9勝無敗、2KO)は、プロ9戦目にして早くもThe Ring、WBC、WBA、IBFのウェルター級王者に輝いた。前戦ではナターシャ・ジョナスに判定勝ちを収めている。
ウェールズ出身のプライスは、今年後半にWBO世界ウェルター級王者ミカエラ・メイヤー(21勝2敗、5KO)との王座統一戦に臨む予定となっている。
しかしその後、プライスはクラレッサ・シールズ(16勝無敗、3KO)との対戦に全力を注ぐ構えだ。シールズはすでに、ウェルター級から2階級上のミドル級で戦うためには「ハンバーガーでも食べて体重を増やせ」とイギリス人王者に向けて挑発している。
シールズは、かつて自身が4団体統一王者として君臨していたスーパーウェルター級(ジュニアミドル級)での対戦も提案しており、両者がその階級で拳を交える可能性にも言及している。
フリント出身のシールズは、かつてミドル級(160ポンド)でも4団体統一王者に君臨し、今年2月にはダニエル・パーキンスに勝利してヘビー級の4団体統一王者にもなった。しかし、それでもプライスは、もし対戦が実現すれば自分が勝つと確信している。
プライスはSkyの「Toe2Toe」ポッドキャストでこう語った。「私にとって、彼女はいつも心の片隅にいた。いつか必ず戦う相手だって、ずっと思ってたんだ。」
「彼女は素晴らしいファイターだし、今ある中で最高の試合になると思ってる。厳しい試合になるだろうけど、自分が勝てると信じてる試合でもあるんだ。」
「正直に言えば、スピードで彼女をアウトボックスできると思ってる。私はとにかく速い。彼女も速いし、手もすごく早いけど、私のほうが上回ってる。」
「前は、彼女は“私とナターシャ・ジョナスを同じ夜に片付けてやる”なんて言ってた。でも私がジョナスと戦ったあとには、“感心した”とか、いろいろ言ってきた。そして今では私との試合を望んでる。…ってことは、私は何か正しいことをしたってことだよね!」
とはいえ、プライスは現時点での最大の関心はあくまでメイヤーとの一戦にあると改めて強調している。
メイヤーは3月末、サンディ・ライアンに判定勝ち(3-0)を収めてWBO王座を防衛。このタイトルは、昨年9月に同じくライアンから奪取したものだ。
プライスはさらにこう語った。「彼女は二度のオリンピック金メダリストで、私は一度金メダルを獲ってる。しかもどちらもミドル級でね。彼女の実績、私の実績を考えれば、これは最大級のビッグファイトになると思うよ。」
「その試合はぜひ実現させたい。まずは4団体統一王者になることが目標だけど、そのあとにしっかり考えたいと思ってる。」
「自分はずっと、複数階級制覇の世界王者になるって思ってきたし、もちろんそのためにはどの階級まで上げるかっていう話し合いも出てくると思う。」