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ラモント・ローチが「ピットブル」クルスのタフさは逆に自分の不利になると見ている
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特集インタビュー
Keith Idec
Keith Idec
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ラモント・ローチが「ピットブル」クルスのタフさは逆に自分の不利になると見ている
ラモント・ローチは、アイザック・クルスがキャリアを通じて見せてきた“ハート”を深くリスペクトしている。

だが同時に、クルスのその勇敢さが、土曜日のWBCスーパーライト級暫定王座の防衛戦では逆効果になるとローチは考える。クルス(28勝3敗1分、18KO)は相手の返しをほとんど気にせず前へ前へと出てくるタイプで、ローチ(25勝1敗2分、10KO)は、そのスタイルが自分の強打を捉える絶好のチャンスになると自信を持つ。

「俺にとってのアドバンテージは、ヤツが“タフすぎる”ってとこだと思う」とローチはザ・リングに語る。「ヤツはめちゃくちゃリスクを取ってくるし、いろんなパンチに突っ込んでくる。それが危ないんだ。俺はよく見える目を持ってるし、ディフェンスも悪くない。タイミングも抜群だ。そのすべてが、狙い澄ました一発につながる。ヤツのパンチとパンチの合間とか、大きく空振りしたあととか、そこを徹底的に突いていく。」

ラモン・ローチは、イサック・クルスがキャリアを通して見せてきた強靭なハートを尊敬する。

それでもローチは、クルスの“タフさ”が今度の土曜日、WBCスーパーライト級暫定王座の防衛戦で自分に有利に働くと見ている。クルス(28勝3敗1分、18KO)は相手から返ってくるパンチをほとんど気にせず前に出続けるため、ローチ(25勝1敗2分、10KO)は自分のタイミングの良い強打が確実に当たり、内容で上回れると自信を持つ。

「俺のアドバンテージは、彼が“ちょっとタフすぎる”ってところだと思う。彼はリスクを取りすぎて、たくさんのパンチをもらう。それが危険になる。俺は観察眼が鋭いし、ディフェンスも良い。タイミングだって抜群だ。結局はそこに尽きる。打ち終わりや空振りの後に生まれる隙、そこを全部突いていく」

ディフェンスの粗さで被弾する場面こそあるが、クルスの“鉄のアゴ”は31戦で一度も倒されていない。

メキシコシティ出身のクルスは、4年前のライト級タイトル戦でジャーボンタ・デービスの強打を問題なく耐え切った。ロランド・“ローリー”・ロメロやホセ・バレンスエラも、その後のジュニアウェルター級戦でクルスを揺らすことはできなかった。

ローチは自分が“パンチャー扱いされていない”理由を理解している。それでも、メリーランド州アッパーマールボロ出身のローチは、サンアントニオのフロスト・バンク・センターで対峙したとき、クルスのようなタフな相手さえ驚かせるパワーを発揮できると確信している。

「多くの人は俺のパワーを過小評価してると思う。でも責める気はない。俺が相手をバタバタ倒してるわけでもないしな。でもその方がむしろ良い。相手は油断してリスクを取りに来る。そこで『あれ? こいつ意外と強いぞ』って思い始めるんだ」

クルスもパンチ力はあるが、ローチのアゴも11年・28戦のキャリアで十分に証明済みだ。

デービスは、3月1日にブルックリンのバークレイズ・センターで行われたあの悪名高い多数判定ドローでローチを傷つけることができなかった。クルスと同じく、ローチも一度もKO負けしていない。ザ・リング誌ジュニアライト級4位のローチが喫した唯一の黒星は、2019年11月にジャメル・ヘリングに12回判定で敗れた試合だけだ。

勝つことがローチの最優先だが、初の140ポンド戦でクルスを初めてストップする相手になれれば、より強烈なインパクトを残せると理解している。

「それはデカい実績だ」とローチは言う。「あいつは本当にタフだから、長くキャリアに残る出来事になる。とにかく勝つためにベストを尽くしている。だからKOでもストップでも、チャンスが来たら絶対に逃さない」

ドラフトキングスは、30歳のローチを27歳のクルスに2対1で優勢と見ており、この試合はPBCのPPVメインイベントとして行われる。アマゾンのプライムビデオで配信される4試合興行の主役を務める(午後8時ET、74.99ドル)。


Keith Idec はザ・リング誌の上級ライター兼コラムニストだ。Xでは @idecboxing で連絡する。

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