ニューヨーク――キーショーン・デービスは、約1カ月前の時点でスーパーライト級のリミットより5ポンド(約2.3kg)重いだけだった。
このように容易な減量が可能であることから、デービスは当面の間、135ポンド級(ライト級)での戦いを続けられると確信している。一方で、140ポンド級の王者とのビッグチャンスがあれば、今年中に階級を上げる可能性もある。
ボブ・アラム率いるトップランク社に所属するという点で共通していることから、デイビスにとってテオフィモ・ロペスとの対戦は理にかなっている。ロペスは『The Ring』誌とWBOのスーパーライト級王座を保持している。2021年のオリンピック銀メダリストであるデイビス(12勝0敗、8KO、1無効試合)は、金曜日の夜にマディソン・スクエア・ガーデンのシアターで行われるESPN+のメインイベントで、WBOライト級王者デニス・ベリンチク(19勝0敗、9KO)に挑戦する予定である。仮にロペスがかつて保持していたベルトの一つを手に入れたとしても、デービスはロペスが自分との対戦に応じるとは思っていない。
「正直言って、自分にとって現実的な試合とは思えない」と、ライト級トップ10において『ザ・リング』誌で第5位にランクインしているデービスは語った。「だって、テオは俺と戦いたくない。それだけだ。みんなも知ってるだろ?俺は誰とでも戦うつもりなんだ。俺は若いハングリーな挑戦者だよ?相手はすでに世界王者なんだからさ。
テオみたいに、かつては4団体統一王者だった選手もいる。俺はそんなトップ選手たちに挑んでいく若い銃だ。だから当然、テオとも戦いたいと思ってるよ。でも彼は俺と戦いたくない。彼には他の計画があるみたいだから、まあそういうことだな。」
ロペス(21勝1敗、13KO)は、6月か7月に次戦を行う予定で、その対戦相手はまだ未定である。この次戦は、トップランク社との3試合契約の一環であり、第1戦は『ザ・リング』誌主催イベントのメインを務める予定で、残る2試合は「リヤド・シーズン」イベントの一部として開催される。
次戦の開催地については、サウジアラビア総合娯楽庁長官であり、「リヤド・シーズン」統括責任者でもあるトゥルキ・アル・シェイク閣下が、かつてのアメリカの刑務所跡地であるサンフランシスコ沖のアルカトラズ島を検討している。
ロペスの対戦相手としては、IBFスーパーライト級王者リチャードソン・ヒッチンズ(19勝0敗、7KO)の名前が挙がっている。ただしこの試合が次戦で実現するかは不透明であり、アル・シェイク閣下は秋にロペスとIBFウェルター級王者ジャロン・エニス(33勝0敗、29KO、1無効試合)との対戦を計画している。エニスは、4月12日にニュージャージー州アトランティックシティのボードウォーク・ホールで行われるWBA王者エイマンタス・スタニオニス(15勝0敗、9KO、1無効試合)との147ポンド級統一戦に勝利すれば、その後ロペスと対戦する可能性が高い。この試合では、『The Ring』誌のウェルター級王座も懸けられる。
一方、25歳のデイビスは、WBOライト級王座の指名挑戦者として、金曜日の夜9時(東部時間)に開始されるESPNのトリプルヘッダーのメインを務める。
バージニア州ノーフォーク出身のデイビスは、オッズサイト「ドラフトキングス」によれば、無敗のベリンチクに対して6対1以上の有力と見なされている。なお、ベリンチクは『ザ・リング』誌のライト級ランキングで第6位に位置しており、2012年ロンドン五輪で銀メダルを獲得している。2024年5月18日、サンディエゴのペチャンガ・アリーナにて、メキシコのエマヌエル・ナバレッテ(39勝2敗1分、32KO)をスプリット判定で破り、WBO王座を手にした。
Keith Idecは『ザ・リング』のスタッフライター兼コラムニストである。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡可能。