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寺地拳四朗、阿久井政悟優利との歴史的な統一戦を狙う
コラム
Corey Erdman
Corey Erdman
RingMagazine.com
寺地拳四朗、阿久井政悟優利との歴史的な統一戦を狙う
寺地拳四朗にとって、3月15日の阿久井政悟優利との試合は、これ以上ないほど重要な一戦となる。しかし、彼と話をしても、歴史的な瞬間の瀬戸際にいることはほとんど感じさせない。結局のところ、彼にとってはこれが初めてではないのだ。

寺地と阿久井は、日本人同士が異なる認定団体の王座を統一する試合としては、史上3度目の対戦となる。この一戦は、西洋の視聴者向けにESPN+とSky Sportsで放送される予定だ。リング誌でフライ級2位にランクされる寺地はWBC王座をかけ、同3位の阿久井はWBA王座を懸けて戦う。

このような日本人同士の統一戦は過去に2度しか例がなく、そのうちの一つは2022年6月に寺地自身が関与したものだった。当時、彼は京口紘人を破り、ライトフライ級王座を統一した。初めてこの現象が起こったのは2012年、井岡一翔が八重樫東を破り、ミニマム級の統一王者となった試合である。

3月3日、東京の本拠地である三郷ジムで行われた公開練習で、寺地拳四朗はこれ以上ないほどリラックスした様子を見せていた。何しろ、この試合は彼自身が強く望み、実現させた一戦であり、対戦相手のこともよく知っているからだ。

寺地は、WBCに対し、フランシスコ・ロドリゲス・ジュニアとの防衛戦ではなく、阿久井との統一戦を優先させるよう嘆願し、今回の対戦が実現した。彼は過去に阿久井と何度もスパーリングを重ねており、長い年月が経ったとはいえ、進化した阿久井の姿も基本的には変わらないだろうと考えている。

「たとえ彼がスタイルを変えたとしても、大した問題ではない。彼の癖は変わらないから」と、寺地は記者団に語った。この発言は、登録者数200万人以上を誇るオリコンのYouTubeチャンネルにもアップされた。

「圧倒したい。彼に『寺地は圧倒的に強い』と思わせたい。」

今回は、寺地はリング誌でバンタム級9位にランクされる元フライ級王者の比嘉大吾とともにトレーニングを積み、スパーリングを重ねた。比嘉は最近、WBAバンタム級王者の津波聖也と引き分けたばかりで、阿久井が試合で仕掛けてくるであろうプレッシャーを再現するのに適した相手だった。

比嘉が現在休養に入ったため、寺地はさらに日本ライトフライ級王者の鎌光俊貴や、19歳のバンタム級有望株・伊藤千翔ともスパーリングを行っている。寺地は伊藤のジャブを高く評価しており、将来的に世界王者になれる可能性があると見ている。

この試合に勝てば、寺地は井上尚弥に次いで、日本人として2階級で王座統一を果たした史上2人目のボクサーとなる。彼はライトフライ級で王座を統一した後、昨年10月にクリストファー・ロサレスを11回KOで破り、WBCフライ級王座を獲得した。

しかし、寺地はフライ級での戦いがこれで終わる可能性も示唆しており、新たな挑戦を求めて階級を上げる、あるいは下げることも考えていると認めた。「ワンダーボーイ」は1月の時点で「次の動きについて、何にも縛られたくない」と語っていたが、今回のフライ級でのさらなる統一戦の可能性については、より率直な答えを示した。

「正直、あまり興味がないですね」と寺地は語った。
今回が自身17度目の世界戦となる33歳の寺地は、この試合の重要性が自身のメンタルに何の影響も与えていないことを強調する。
「いつもと同じです。特に何も思いません。」

フライ級での4団体統一に対する関心が薄い理由の一つは、今月末までにこの階級の残る2人の王者が、すでに寺地が倒した相手になる可能性が高いからだ。

寺地の元対戦相手であるアンソニー・オラスクアガと京口紘人は、同じ興行のセミファイナルでWBOフライ級王座をかけて対戦する。また、今月後半にはIBF王者のアンヘル・アヤラが、これも寺地と過去に戦った矢吹正道と対戦する予定だ。

もっとも、寺地自身も相手について語ったように、自らのスタイルを根本から変える可能性は低い。彼の「撃ち合い上等」のアプローチは健在だろう。しかし、執拗に前進する阿久井のプレッシャーを前にして、試合のペースを支配することが最も重要だと強調している。

「常にプレッシャーをかけられるような状況は避けたいですね。大雑把に戦うのではなく、自分のペースで戦うことが重要です」と寺地は語った。

寺地がリング内外でリラックスできるようになっている要因の一つは、いわば「リードの長さ」が伸びていることだ。これは、トレーナーの加藤健太が以前よりも彼に自由を与えていることを意味している。

「最近はスパーリング中の指示を減らすようにしています。その結果、拳四朗は自分で考えながら戦えるようになり、ラウンド中の判断もより速くなりました」と、加藤は公開練習後に語った。

寺地が試合の危険性を軽く受け流し、階級での野心も控えめに語ったため、記者たちは話題をより穏やかな方向へとシフトせざるを得なかった。

寺地は最近、髪をさらに明るいブロンドに染め、パーマをかけ直したことを明かした。トレーニングキャンプ中の楽しみについて聞かれると、美容院に通うこと以外では、時々ボートレースの賭けをしていると語った。

実際、寺地は過去にも「もともとはボートレーサーになりたかった」と話しており、関西大学時代にアマチュアボクシングで実績を積み重ねた結果、プロボクシングの道を選ぶようになったという。

最終的に、寺地はかつて憧れていた職業での賭けの経験から得た教訓を、阿久井戦に向けた自身のメンタルへと結びつけた。

「人間の欲には勝てないんですよ」と寺地は語った。

「だから今回は(KOを)欲張らないつもりです。ボクシングからも学ぶことがあると思いますし、ボートレースでも欲を出しすぎないようにします。」

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