クリス・ユーバンク・ジュニアとコナー・ベンは、何年にもわたり互いに舌戦を繰り広げてきた。だがいよいよ、数日後にはマイクを置き、グローブをはめて拳で決着をつける時が来る。
今週土曜夜、イギリスのトッテナム・ホットスパー・スタジアムで両者が正式に対戦する。この激しいライバル関係により、ボクシング界全体の注目が集まっている。元IBFウェルター級王者のケル・ブルックも観戦に訪れる予定だ。
コンディションの面では、ベン(23勝0敗、14KO)にやや分があると見られている。彼はこれまで一度も敗戦の危機に直面しておらず、悪意あるパンチを繰り出す攻撃的なスタイルを持つ。一方のユーバンクは、現在2連勝中で、その体格差を最大の武器としてリングに上がる。
ブルックはこのマッチアップを非常に楽しみにしているが、どちらが勝つかについては判断が難しいと感じている。
「やっぱりユーバンクに少し分があると思う。体格の差があるし、より高いレベルで戦ってきたからね」と、迷いを見せつつもブルックはiFL TVで語った。「コナーはまだそのレベルに到達していない。興味深い試合だけど、俺はユーバンク寄りだね。」
現在のケル・ブルック(40勝3敗、28KO)は、ただ楽しみのためにテレビで試合を観る生活を送っている。2022年にグローブを置いてから、かつて燃えていた闘志は落ち着いた。しかし過去には、ユーバンクやベンとの対戦が噂されたこともあり、その名前が出ると今でもブルックの目には輝きが戻る。
再びグローブを手にし、マウスピースを咥えるには大きなきっかけが必要だ。現在の彼は子どもたちとの時間を大切にし、体調管理に努めながら、ボクシング以外の楽しみを見つけて過ごしている。そう聞くと退屈に思えるかもしれないが、ブルックはボクシングを離れた生活を心から楽しんでいる。
とはいえ、もしユーバンク対ベンの勝者から挑戦の連絡があれば――ブルックはその電話に応じ、もう一度リングに上がる覚悟がある。
「やるよ、戻ってくるさ」とブルックは続けた。「あと一戦、もう一度だけ。」