中谷潤人は、十分な左のパンチがあれば、最終的に試合を仕留められると確信していた。
3階級制覇王者で中谷潤人は自分の長いリーチを武器として使い、メキシコのデイヴィッド・クエラーを十分に退け、3ラウンドで彼がストップできた。月曜夜、東京・有明アリーナで開催されたESPN+/Amazon Prime-Japanのメインイベントにおいて、第3ラウンド2分59秒に2度のノックダウンが試合を終了させた。
これは、身長5フィート8インチの中谷が、わずかに低い状態で5フィート8½インチの挑戦者と対戦する、珍しい組み合わせの試合だった。
「デイヴィッド・クエラーは、これまで対戦してきた中で最も背の高いファイターだった」と、中谷はリング内通訳の小池瑞香を通じて語り、「勝利を収められて本当に嬉しい」と付け加えた。
中谷(30勝0敗、23KO)、『ザ・リング』のバンタム級1位、パウンド・フォー・パウンド9位のファイターは、序盤ラウンドでは慎重な戦いぶりを見せたものの、無敗の左派ならではのストレート左が効くタイミングは早かった。
クエラー(28勝1敗、22KO)、『ザ・リング』のバンタム級第8位のファイターは、キャリア初のタイトルマッチ、初の12ラウンド戦、そして初のメキシコ国外挑戦となるこの試合の序盤にスロースタートを切った。彼の最も輝いた、あるいは恐らく唯一の光る瞬間は、第2ラウンド終盤、チェポ・レイノソの下で鍛えられた挑戦者が上段に右ストレートを決めた時に訪れた。
コーナー指示が中谷を即座に正しい軌道に乗せた。ヘッドトレーナーのルディ・ヘルナンデスは、中谷にパンチをテレグラフしないよう警告し、その結果、再びジャブに立ち返ることとなった。一方、クエラーは、中谷の伸びた右腕の隙をついて左フックを決めたが、その効果は一瞬に終わった。
中谷はジャブで攻め立て、続いて中央を突く左ストレートを放った。一方、クエラーはまずスペース作りを試み、その後ボブ・アンド・ウィーブで攻撃をかわした。
どちらの戦法も大して効果を発揮しなかった。
中谷は完璧に決まった左ボディーブローで距離を詰めた。その後、ラウンド残り25秒に上段の左が決まり、クエラーをキャンバスに沈めた。クエラーは膝をついた状態で、鼻梁から血が流れる中、審判のマイケル・グリフィンが必須8カウントを命じた。
クエラーはカウントを乗り切ったものの、さらに2本の左で再び倒れた。今回は、グリフィン審判がフル10カウントを刻み、試合終了を告げた。
中谷は主要タイトル戦で現在9勝0敗(うち1戦を除き全てKO勝ち)となっている。また、直近4戦の対戦相手を全てストップし、その全てがちょうど1年のうちに収まっている。彼のWBC王座支配は、1年前の本日、東京・両国国技館でアレクサンドロ・サンティアゴを第6ラウンドでストップしたことから始まった。
当然ながら、どんな勝利の後でも、勝者にとって次に何が待ち受けるのかという疑問がすぐに浮かぶ。
非常に多くのボクシングメディア関係者は、中谷と、4階級制覇王者であり、『ザ・リング』スーパー・バンタム級統一王者、さらにパウンド・フォー・パウンド2位のファイター井上尚弥(29勝0敗26KO)との、即時の日本スーパーファイトを狙っている。
そのような一戦は適切な時期に実現し、日本史上最大の試合となるだろう。しかしながら、両選手は互いを直接会うことなく、自身のキャリアに邁進している。
特に、中谷はバンタム級での王座統一を成し遂げる決意を固めている。これは、彼がフライ級やジュニアバンタム級でのタイトル在位時には享受できなかった贅沢な機会である。四階級すべての王座保持者が日本に在住していることから、118ポンド級での王座統一シリーズは極めて理にかなっている。
中谷の対戦カードには、IBF王者の西田亮介(10勝0敗、1KO)が加わっており、おそらく彼の次なる挑戦相手となるだろう。
「前の試合が終わった後、次は誰と戦うんだ?」と自ら問いかけた中谷は、隣に立つ同胞に向かって「今回は、西田、戦おう」と呼びかけると、観客はすぐに驚嘆の声を上げた。
Jake Donovanはザ・リングの米国チームの一員だ。XとInstagramでJakeをフォローしよう。