ジュリアン・ロドリゲスは、土曜夜の試合後にはアビアス・グリフィンのプロモーターであるジェイク・ポールに自分の名前を知らしめると約束した。
ロドリゲスは、17勝無敗(16KO)という欺瞞的でかさ上げされた戦績を持つ
グリフィンを痛烈に批判し、同選手が土曜夜にカリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで行われる
ポール対フリオ・セサール・チャベス・ジュニア戦のアンダーカードにおける自身との10回戦に臨む準備が本当にできているのか疑問を呈した。さらに木曜日のアナハイムでの記者会見では、グリフィンがポールのSNSインフルエンサーとしての経歴に言及したことで、ポールの逆鱗に触れた。
「お前は口だけだ。黙れ。何の根拠もなく大口を叩くな。……Mr. TikTokに調子に乗らされるな」とロドリゲスはグリフィンに向けて言い放った。
これに対し、話題性抜群の
ポールは予想通りの反応を示した。
「俺の仲間がてめえをぶっ倒すんだよ」とポールはロドリゲスに叫んだ。「そしてTikTokに載せてやる。何百万人もの視聴者の前で、この未来のGOAT、アビアス・グリフィンにKOされるお前の姿を見せてやる」
さらにポールは「俺はプロモーターだが、お前の名前なんざ知らねえよ」と皮肉を浴びせた。
ロドリゲス(30歳)は、本来なら今頃もっと名を上げているはずだった。ニュージャージー州ハズブルックハイツ出身の彼は2013年に全米ゴールデングローブを制し、ボブ・アラム率いるトップランク社と契約した経歴を持つ。
ロドリゲス(23勝1敗14KO)は、怪我や長期離脱、さらに二階級制覇王者
ホセ・ペドラサに喫した唯一のTKO負けが重なり、優れたアマチュアとして寄せられた期待に応えられなかった。だが、これまで主に低レベルの相手にしか勝っていないグリフィンを倒すことで、キャリアの再生を目指すつもりである。
「土曜日はすべてをぶつけるつもりだ」とロドリゲスは語った。「あいつにとってはまったく別次元の試合だ。レベルが違いすぎる。俺にはわかっている。何が見えているか全部わかっているし、あの男のパワーだろうが何だろうが、すべて土曜夜に暴いてやる」
身長約183センチのグリフィンは、ロドリゲスよりおよそ10センチほど高く、ドラフトキングスのオッズでは勝利の本命(9対1)とされているが、依然として自身のニックネーム「Tha Underdog(アンダードッグ)」がふさわしいと感じている。
「“アンダードッグ”という名前は、ただ生き様から来ているだけなんだ」とグリフィンは説明した。「俺の出身はテネシー州チャタヌーガのノース・ブレイナードっていう小さな地域で、そこから抜け出せる人間なんてほとんどいない。ここまで、つまりジェイク・ポールと同じ舞台に立って、こういうレベルの高いボクサーたちと並ぶところまで来られる奴なんか滅多にいないんだ。つまり、常に疑われながらも、それをバネにして挑み続けてきた。そうやって毎回チャンスをものにしてきたからこそ、この名前なんだ。」
31歳のグリフィンは、ロドリゲスに比べると近年ははるかにアクティブに戦っており、2023年3月以降でわずか1試合しかしていないロドリゲスとは対照的である。
グリフィンはその間に7戦全勝(全てKO)を記録し、ポールのプロモーション会社と5月に契約してから臨む初戦で、現在10連続KO中である。
「紙の上ではタフな相手ってことになってるが、人生で俺が乗り越えてきたものに比べりゃ大したことない」とグリフィンは語った。「殺人容疑で捕まって無実だったこともあるし……いろんなことがあった。だからグローブを付けた人間なんざ怖くもなんともない」
グリフィンは2017年に冤罪による殺人罪で11カ月収監されたが、2020年に無罪となった。その影響で2017年から2021年までほぼ4年間、試合から遠ざかっていた。
「お前がもう一度這い上がろうとしているのはわかってる」とグリフィンはロドリゲスに言った。「けどペドラサにやられたみたいにはさせないぞ。土曜は無理だ。お前があのリングから生きて帰れる確率は6割ってとこだな」
グリフィン対ロドリゲス戦は、DAZNのペイパービューで配信されるポール対チャベス戦アンダーカードの5試合中2試合目に組まれている。イベントは東部時間午後8時に始まり、米国での視聴料は59.99ドルである。
Keith Idecは『ザ・リング』のシニアライターおよびコラムニストである。X(旧Twitter)@
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