今世紀を代表する
ザ・リングのPFP戦士の一人が、キャリア再建に乗り出す。
元フライ級およびスーパーフライ級王者の
ファン・フランシスコ・エストラーダ(44勝4敗、28KO)は、3階級制覇を目指す第一歩として、6月14日にメキシコ・エルモシージョのCUMアリーナでカリム・アルセ(21勝2敗2分、8KO)と対戦し、バンタム級デビュー戦を迎えることをザンファー・ボクシングが発表する。
エストラーダがリングに戻るのは、昨年6月に
ジェシー“バム”ロドリゲスに7回KO負けを喫し、WBCおよびザ・リングの115ポンド王座を失って以来初となる。エストラーダはその試合で2度ダウンを奪われKO負けとなったが、それ以前にはロドリゲスからダウンを奪ってみせる場面もあった。
ここ数年、エストラーダは2021年と2022年に
ローマン“チョコラティート”ゴンサレスとの接戦を制し、さらに2020年のカルロス・クアドラス戦、2019年には2018年に判定で敗れたシーサケット・ソー・ルンヴィサイに雪辱を果たすなどの実績を挙げ、ザ・リングのPFPランキングトップ10に常時名を連ねてきた。
“El Gallo(エル・ガジョ)”ことエストラーダ(35歳)は、近年はあまりアクティブではなく、2020年以降の出場はわずか5試合にとどまる。
対するカリム・アルセは、シナロア州ロス・モチス出身の27歳で、10年のキャリアを通じて全試合をメキシコ国内で戦ってきた。2021年以降の直近5試合では2勝3敗と波に乗り切れていない。
また同興行では、WBCアトム級王座を懸けて、メキシコのカミラ・サモラノ(11勝無敗、1KO)と日本の岩川美花(13勝7敗1分、4KO)が対戦することも決定している。
Manouk Akopyanはザ・リング・マガジンの主任ライターを務めている。X(旧Twitter)およびInstagram:
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