イギリスのライトヘビー級コンテンダー、
ジョシュア・ブアツィがフランク・ウォーレン率いるクイーンズベリー・プロモーションズとプロモーション契約を結んだ。
32歳のブアツィは、これまでにイギリス、コモンウェルス、ヨーロッパの175ポンド級タイトルを獲得した経験を持つが、
今年初めにキャラム・スミスとの試合でプロ初黒星を喫した。
その試合は、アルトゥール・ベテルビエフ対ドミトリー・ビボル第2戦のアンダーカードとして行われ、「年間最高試合候補」と称されるほどの激闘であったが、リバプール出身のスミスが判定で勝利を収めた。
ブアツィはキャリア初期にはエディ・ハーン率いるマッチルームに所属し、その後2023年初頭からはベン・シャロームのボクサー(Boxxer)と契約し、スカイ・スポーツの放送枠で試合をしていた。
しかし、ボクサーとスカイの契約終了により放送体制が不透明になる中、ブアツィは2月に行われた
スミス戦を最後にシャロームとの契約を終え、ウォーレンの下で再出発することを決断した。
「複数のプロモーターと話をした結果、クイーンズベリーが提示したプランに納得した」とブアツィは語る。 「自分はイギリスのボクサーであり、イギリスのファンからのサポートは自分にとって何よりも大きい。
ホームの観客の前で戦うことほど特別なものはない。エネルギーも情熱も、それが自分の力になる。クイーンズベリーにはそれを理解し、イギリス国内で自分をしっかりとバックアップしてくれるチームがある。
それと同時に、彼らの国際的なネットワークを活かしてアメリカや他国でも活動していける。何より、自分のキャリアにとって最適なプランを持っている。単にビッグファイトに出るだけでなく、“タイミングも含めて”正しい試合に出場し、世界王者になるまでの道をしっかり描いている。」
「ザ・スティング」ことレーは元ミドル級選手で、2022年にはタイラー・デニーに敗れてイングランド王座を失っているが、その後は小規模会場での試合を重ね、体を175ポンドに適応させながら地道に復活を遂げてきた。
これにより、マンチェスター出身のレーは再び大手放送局のリングに定期的に上がることになる。
「今ようやく、自分が立つべきステージに立てたという実感がある」とレーは語る。「これまでずっと、ビッグイベントや大きな舞台で、大物相手と戦いたいと望んできた。
フランクとクイーンズベリーなら、それを叶えてくれると信じている。だから将来が楽しみで仕方ない。この階級(ライトヘビー級)において、ここが最高の場所だと思う。自分はトップ選手と大舞台で戦いたい。その想いが強かったからこそ、フランクと契約することに強く惹かれた。
彼ならビッグマッチも大物選手も用意してくれる。」
『ザ・リング・マガジン』の取材によれば、ブアツィとレーの両名は11月1日に開催予定のクイーンズベリー興行に出場する見込みである。
フランク・ウォーレンは以下のように語った。
「ブラッド(レー)は、今こうしてDAZNという大舞台で輝くチャンスを得るに相応しい選手である。彼は、自らの力ではどうしようもない状況でも諦めず、準備を怠らずに耐え抜いてきた。その姿勢を私は高く評価している。
そして、ジョシュアをクイーンズベリーに迎え入れ、DAZNで彼を披露できることを大変嬉しく思っている。ライトヘビー級は非常にタレントが揃った階級であり、ジョシュはその中で大きく飛躍し、世界王座を狙うトップ選手になるだろう。」