ヨークシャー出身のライト級ジョシュ・パドリーが、先週末サウジアラビア・リヤドで開催された「ベテルビエフ vs. ビボル 2」のアンダーカードでWBC世界王者シャクール・スティーブンソンを相手に健闘を見せたことを受け、エディ・ハーン率いるマッチルーム・ボクシングと複数試合のプロモーション契約を締結した。
イギリス・アームソープ村出身の29歳、ジョシュ・パドリーは、わずか4日前のオファーでP4Pスターのシャクール・スティーブンソンと対戦することになった。これは、試合週にフロイド・スコフィールドが病気により試合を辞退したことを受けたものだった。
圧倒的不利な状況にもかかわらず、“パディ”ことパドリーは9ラウンドにわたりスティーブンソンを苦しめたものの、最終的には激しいボディブローの連打に屈した。しかし、その健闘により評価を大きく高め、マッチルームとの夢のプロモーション契約を手にすることとなった。
パドリー(15勝1敗、4KO)はサウジアラビアで一躍話題の存在となった。火曜日まで電気技師としてソーラーパネルを設置していた彼が、わずか数日後には世界最大級の舞台で地球上最強クラスのファイターと拳を交えることになったのだ。
強力なプロモーションを誇るマッチルームのバックアップを受けることとなったパドリーは、ジェイソン・カニンガムの指導のもと、トーマス・ストーカーのマネジメントを受けながら、世界王者を目指すために電気技師の仕事を辞め、本格的にボクシングに専念する決意を固めた。
「ついに夢が叶った」とパドリーは語った。「作業靴を脱ぎ捨て、ボクシングに全てを捧げる日が来るのを楽しみにしている。マッチルームのチームとともに迎えるビッグファイトが待ちきれない。俺のベストはまだこれからだ。」
「これからは、このスポーツに自分のすべてを捧げるつもりだ。ボクシングのキャリアは短いものだからね。シャクールとの試合に負けたとはあまり感じていない。みんながこれほど応援してくれたからだ。あの試合はたった4日前のオファーだった。次に世界タイトルのチャンスが来たときは、もっといい自分を見せられると確信している。」
「私は素晴らしいストーリーが大好きだが、ジョシュ・パドリーの物語ほど魅力的なものはそう多くない」とマッチルーム・スポーツの会長エディ・ハーンは語った。「ジョシュは大きな賭けに出て、わずか4日前のオファーで世界最高クラスの才能と対戦する決断を下した。その夜はP4Pスターの前に敗れたものの、彼は自らの人生を完全に変えたんだ。」
「スティーブンソン戦での勇敢なパフォーマンスによって得たファイトマネー、そしてマッチルームのサポートを受け、ジョシュはこれからボクシングキャリアに全力を注ぐことができる。再び世界タイトル挑戦の機会を掴み、王座を獲得するという夢を追い続けるんだ。」