今週、ラスベガスはスポーツ界の中心地となっている。
土曜の夜、パウンド・フォー・パウンドの偉大な存在
テレンス・クロフォードが2階級上げ、メキシコのスーパースター、
カネロ・アルバレスに挑み、スーパーミドル級4団体統一王座を争う。
およそ7万人の観衆がアレジアント・スタジアムでのこのメガファイトを見届けると予想されている。忙しい一週間の最初の試合は水曜の午後に行われた。
土曜夜の興行に出場するボクサーたちが恒例の公開練習でシャドーボクシングやミット打ちの準備をしていた一方で、リバプール出身の
ミキー・タロン(10勝無敗、1KO)は本物の試合に備えていた。
英国人フライ級のタロンは、クリスチャン・ロブレス(9勝4敗、4KO)との6回戦を鮮やかに制し、イベントの幕開けを正式に告げた。
ロブレスはタロンのキャリアで最も手強い相手だったが、20歳のタロンはメキシコ人の挑戦者と大舞台の両方を見事に乗り越えた。3回には完璧なオーバーハンドの右でロブレスを倒し、さらに最終回には狙い澄ました右アッパーカットで再びダウンを奪い、堂々たるパフォーマンスを締めくくった。
タロンのトレーナーであるジョー・ギャラガーは、有望なリバプール出身選手を強くプッシュしてきたが、この慌ただしい一週間の中で多くの収穫を見出した。
「昨夜のミキーのパフォーマンスには本当に満足している」とギャラガーは
「ザ・リング・マガジン」に語った。
「考えてみれば、俺たちは土曜日に飛び立ったばかりで、すべてがほとんど直前のドタバタだった。木曜にようやく渡航の許可が下りて、土曜にフライトの詳細を受け取り、そのまま土曜に到着した。それからは本当に息つく暇もなかった」
「日曜には良いトレーニングを積み、月曜にメディカルチェック、火曜に計量を済ませて、昨夜(水曜)に名門ジムのワイルドカード出身の非常に優れた選手と戦った。彼はファイターとしてもスパーリングパートナーとしても、本当にレベルの高い選手たちとやってきているんだ」
「これがミキーのアメリカデビュー戦だったが、とても良いボクシングを見せ、落ち着いて戦っていたと思う。全くプレッシャーを感じていなかったようで、自分が知っている彼本来の実力を発揮できていた」
ボクシング界の偉大な人々や名士たちがカネロ対クロフォードのようなビッグファイトに群がる中で、タロンの大舞台はファイトウィークの序盤に訪れた。それでも彼は、自身の才能を数多くの影響力ある人々に示すことができた。
「リヤド・シーズン」統括責任者でサウジアラビア総合娯楽庁長官のトゥルキ・アル・シェイク閣下は、若くハングリーなファイターにチャンスを与えたいと繰り返し強調してきた。
アル・シェイク閣下はリングサイドで試合を見守り、試合後にはタロンとギャラガーに直接祝意を伝えた。
「良い勝利だったし、彼はここで多くの人々に強い印象を残した」とギャラガーは語った。
「トゥルキ閣下も彼に非常に感銘を受け、良い言葉をかけてくださった。これ以上ないアメリカでのプロデビューになったと思うし、本当に満足している」