プエルトリコの血を引くボクサーたちは、何世代にもわたってこのスポーツの象徴的存在であり続けてきた。
現在の
アマンダ・セラーノ、
オスカー・コジャッソ、
ザンダー・ザヤスといった選手たちは、ウィルフレド・ベニテス、エクトル・カマチョ、ミゲール・コット、ウィルフレド・ゴメス、カルロス・オルティス、そしてフェリックス “ティト” トリニダードといった殿堂入りの名手たちの足跡を受け継ぎ、ボクシング界でも屈指の伝統を守り続けている。
ジョシュア・ジェームズ “JJ” パガンも、島出身、もしくはプエルトリコの血を持つ次なる王者として、その一員に名を連ねることを目指している。彼は10月23日、サンフアンのコリセイート・ペドリン・ソリージャで開催されるDAZN中継の試合で、マリーク・モンゴメリーを相手にNABOライト級王座を懸けて戦うチャンスをつかむ。
「ティト・トリニダード、ミゲール・コット、そして数々のレジェンドたちの足跡をたどりたいと思う」とパガンは『ザ・リング』誌に語った。「だからこそ、全力で努力して、こうした大きな試合に挑んでいるんだ。」
パガンの家族は、父でありトレーナーでもあるビクター・パガンの出身地であるプエルトリコのアグアス・ブエナスにルーツを持つ。彼自身はミシガン州グランドラピッズで生まれ育ち、ミシガン・ゴールデングローブで3度の優勝を果たしたほか、2021年にはUSAボクシング全国選手権の147ポンド級を制した。
現在13勝無敗(4KO)のパガンは、これまでに一度だけプエルトリコで戦っており、昨年10月にハスケル・ローズを相手に判定勝ちを収めている。身長5フィート10インチ(約178センチ)のライト級ボクサーは、直近の5試合すべてを判定で制しており、6月6日のジェームズ・ベルナディン戦ではキャリア2度目となる10回戦を戦い抜いた。
一方、マリーク・モンゴメリー(20勝1敗、18KO)は今回が4度目の10回戦となる。ジョージア州メイコン出身の彼は、今年3月22日にジェレミー・ヒル(22勝4敗1分、13KO)との試合で判定負けを喫している。
パガンにとって、父と共にこうした瞬間を分かち合い、家族の前で戦うことは何よりも特別な意味を持つ。彼は135ポンド級で存在感を確立するための大事な一歩として、このチャンスを心から噛み締めている。
「この時間を誰か他の人と共有したいとは思わない。彼(父)は最初からずっと自分のそばにいてくれたんだ」とパガンは語る。「父の家族の出身地である場所で、自分の家族の前で試合できることは本当に意味があること。
NABO王座を懸けて戦うこんな大きなチャンスを与えられて、本当に恵まれていると思う。」