ボクサーとしてのキャリアの寿命は、驚くほど短い。
すべての選手に当てはまるわけではないが、大半のボクサーは20代後半から30代前半にかけて身体的なピークを迎える。30代後半になる頃には、多くの選手がかつての姿を失っていることが多い。
フットワークの鈍化、反射神経の低下、コンビネーションの動きが読まれやすくなるといった身体的衰えと引き換えに、熟練したボクシング脳を得るのが常である。
だが、元2階級制覇王者
ジャモール・チャーロにとって、身体的能力の低下はこれまで心配の種ではなかった。しかし35歳の誕生日が近づく中、彼自身も多少の白髪が目に入るようになったという。
いつか“老い”がチャーロをキャンバスに倒す日が来るかもしれない。だが、ここ数年のリングでの活動が極端に少ない彼にとって、生年月日の数字はあまり重要ではない。
「俺は実際のところ、みんなが思ってるよりずっと若々しいんだ」とチャーロは最近、記者団に語った。「ジムではめちゃくちゃに動いてる。体感的には25歳。もうすぐ35歳になるけど、気分は25歳そのものさ。」
では彼は、本当に若さを保ったままの戦いを見せられるのか。それが明らかになるのは、5月31日。
ラスベガスのミケロブ・ウルトラ・アリーナで、トーマス・ラマナとの一戦が控えている。
記録上ではチャーロ(33勝0敗、22KO)が優勢と見られているが、その実力が鈍っていないかどうかには疑問の声もある。過去5年間で、ヒューストン出身のチャーロはわずか2試合しかこなしていない。
ブランクによる試合勘の鈍りが試合に影響を与える可能性もあるが、チャーロ本人はそれを気にしていない。ファンやメディアからすれば、彼の姿を見る機会は少なかったかもしれないが、それは舞台裏での努力を否定するものではない。さらに、年齢やピークを過ぎたという見方に対しても、チャーロはむしろ「試合をしてこなかった」ことこそがプラス材料だと強調する。
「体はまったくダメージを受けてない」とチャーロは続けた。「言い訳は何もないよ。」