WBCは、ジャン・パスカルがヤミル・ペラルタに代わってミハウ・シェスラックとWBCクルーザー級暫定王座をかけて対戦すると発表した。
パスカルは、この試合が6月28日にカナダ・ケベック州のプレイス・ベルで行われると明かした。
元リニアル世界ライトヘビー級王者のパスカルはInstagramストーリーズで次のように綴った。
「再び頂点に返り咲いた。みんな俺を過小評価して、忘れていた。でも頂点――そこが俺の居場所だ。」
「近年、クルーザー級ではさまざまな問題が発生している。シェスラック対ペラルタに承認された暫定王座戦も開催にあたって問題が生じた。 そのため、理事会は暫定王座戦をシェスラックとパスカルの間で実施することを承認し、勝者はペラルタとの対戦が義務づけられることとなった。」
レギュラー王座については、WBC世界クルーザー級王者バドゥ・ジャックが、同級休養王者ノエル・ミカエリアンと5月4日、サウジアラビア・リヤドで対戦する。試合はDAZN PPVで放送されるカネロ・アルバレス対ウィリアム・スクールのスーパーミドル級4団体統一戦のアンダーカードとして行われる。
ミカエリアンは負傷したライアン・ロジッキーに代わってジャックと対戦し、自身がリングで失っていない王座を懸けて戦うことになった。ミカエリアンは昨年ロジッキーと対戦する予定だったが、この試合は3度にわたって中止となった。WBCは昨年12月の年次総会で、41歳のバドゥ・ジャックを正規王者に昇格させた。ジャックは2023年2月にイルンガ・ジュニア・マカブに勝利した後、まもなく王座を返上しており、それ以来試合を行っていない。一方、ミカエリアンは同年11月にマカブをKOで下しており、それ以来リングから遠ざかっている。
パスカル(37勝7敗1分)は2019年以降わずか3試合しか行っておらず、今月初めに発表されたWBCのランキングでもトップ40に名前がなかった。42歳のハイチ出身カナダ人であるパスカルは、昨年9月にテリー・オジアスを10ラウンドでKOして以来の試合となる。
全盛期を過ぎたとはいえ、パスカルは20年にわたる実績あるキャリアを誇る。これまでにバドゥ・ジャック、マーカス・ブラウン、チャド・ドーソン、ルシアン・ブーテ、ユニエスキ・ゴンザレスといった実力者に勝利してきた。一方で、ドミトリー・ビボル、カール・フロッチ、エレイデル・アルバレス、バーナード・ホプキンス(1戦は引き分け)、そしてセルゲイ・コバレフには2度敗れている。
ポーランド出身の36歳、ミハウ・シェスラック(27勝2敗, 21KO)はWBCランキング3位に位置している。今年10月にはフェリックス・バレラを3ラウンドKOで下している。これまでの2敗は、2022年のローレンス・オコリー戦と2020年のマカブ戦という世界タイトル戦で喫したものだ。
Manouk Akopyan は「リング・マガジン」のリードライター。X/Instagram:@ManoukAkopyan でフォロー可能。