【米フロリダ州マイアミビーチ】キャリア最大にして、疑いようもなく最も過酷な試練を前にしているにもかかわらず、
ジェイク・ポールの自信が揺らぐことはない。
ポールは、
金曜夜にマイアミのカセヤ・センターで行われるアンソニー・ジョシュアとの対戦を前に、2度の統一ヘビー級王者であり、2012年ロンドン五輪金メダリストでもあるジョシュアよりも、自分の方が優れたボクサーだと豪語した。
「ボクシングという点では、自分の方がAJより優れたボクサーだ。そう言うのは滑稽かもしれないけどね」とポールは火曜日に語った。「彼は左右の足が両方とも左足みたいな動きをするし、動きが硬い。もし自分が彼のコーチだったら、ボクシングを教える前に、まずダンス教室に通わせるよ。彼に近いタイプの動きを見せてくれる相手を想定して、適切なスパーリングパートナーを呼んで準備してきた。それが戦略だ。でも、リングに上がったら、自分の持っているすべてのスキルを見せるつもりだ」
両者の一戦は8回戦のヘビー級マッチとして行われるが、
Netflixがメインイベントとして配信するこの試合において、ジョシュア(28勝4敗、25KO)は体重245ポンドを超えてはならない契約となっている。グローブは、認可されたヘビー級戦で標準とされる10オンスが使用される。ジョシュアが試合で245ポンド未満だったのは、2022年8月に行われた、2度の世界ヘビー級4団体統一王者
オレクサンドル・ウシクとの再戦が最後である。
それ以降の5試合では、ジョシュアはいずれも体重250ポンド以上でリングに上がってきた。一方、ポール(12勝1敗、7KO)がこれまで計量で最も重かったのは、2024年11月に行われた
マイク・タイソンとの“悪名高い”一戦での227.2ポンドである。
28歳のポールは、6月28日に行われた直近の試合で、元世界ミドル級王者
フリオ・セサール・チャベス・ジュニアに対し、一方的な内容で10回を戦い抜き、判定3-0で勝利している。2023年2月にトミー・フューリーに判定スプリットで敗れたキャリア唯一の黒星以降、これで6連勝となった。
36歳のジョシュアは、2024年9月にロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われた、元IBF世界王者
ダニエル・デュボア(22勝3敗、21KO)に5回KO負けを喫して以来の復帰戦となる。
このポール戦は、ジョシュアにとって米国で戦うのはキャリアでわずか2度目となる。唯一の米国開催試合は、2019年6月、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われた
アンディ・ルイス戦で、ボクシング史に残る大番狂わせの一つとされる7回TKO負けを喫した。
ジョシュアはその6カ月後、サウジアラビアのディリーヤで行われた再戦において、ルイスに大差の判定勝ちを収め、ヘビー級王座を奪還している。
ポールは、今回のジョシュア戦で起こる出来事として、このジョシュア対ルイスの初戦を引き合いに出した。理論上、ジョシュアが圧倒的有利であることは明白で、ブックメーカーのドラフトキングスでもオッズは12対1とされている。
「金曜日に起こるのは、スポーツ史上最大の番狂わせだ」とポールは語った。