ジェイ・オペタイアは6月8日にクラウディオ・スクエオとの試合を控えているが、目標はギルベルト・“ズルド”・ラミレスとの統一戦に定まっている。ラミレスが代わりにジェイク・ポールとの対戦を選ぶことは責められないと彼自身も認めている。
オペタイアはThe RingとIBFのクルーザー級王者で、世界でも屈指の破壊力を持つファイターだが、これまでトップクラスの相手と対戦したのは
マイリス・ブレイディスとの2試合のみだ。
彼の直近の試合は今年1月初旬で、オーストラリア・クイーンズランド州ゴールドコースト展示センターにてデイビッド・ニキアを4ラウンドでKOに仕留めた。フィニッシュは壮絶なものであり、これまで英国のコンテンダー、ジョーダン・トンプソン、エリス・ゾロ、ジャック・マッシーを合計11ラウンドで退けてきたオペタイア(27勝0敗21KO)の強さを改めて示した。
「ズルド」ラミレス(47勝1敗30KO)はザ・リングのクルーザー級パウンド・フォー・パウンドランキング1位で、WBAとWBOの王座を保持している。彼は
6月28日、カリフォルニア州アナハイムのホンダセンターで行われるジェイク・ポール対フリオ・セサール・チャベス・ジュニア戦のアンダーカードで、元世界王者ユニエル・ドルティコスを相手に王座防衛戦を行う予定だ。
しかし、ポール(11勝1敗7KO)が近い将来にタイトル挑戦を狙っているとの噂もある。最終的にはWBAかWBOでトップ15入りする必要があるが、ポール自身は今すぐにでも挑戦する準備ができていると強調している。ラミレスはドルティコスとの戦いが終われば「誰とでもやる」と意欲を示している。
オペタイアは自分との対戦を望んでいるが、メキシコ出身のポールとの試合も非常に魅力的な選択肢だということを理解している。
「誰に分かるんだよ」とオペタイアは
「ザ・リング・マガジン」に語り、ラミレスとの対戦成立には何が必要かと問われた際にこう答えた。
「正直言って、俺がラミレスとの間で最も稼げるクルーザー級選手だと思っている。一番の大金が動く試合だが、彼にとってはリスクでもある。俺は本気で思っているんだ、もし彼が世界最高のクルーザー級だと自称したいなら、まず俺に勝たなければならないし、それができない限り、そうは言えない。」
「彼が何をしたいのか、何を狙っているのかは分からないけど……大金を追いかけているんだろう。ジェイク・ポールと大金のために戦いたいなら、非難はできないよ。そんな話を断る奴がいるか?わかるだろ?俺だって数百万ドルもらえるならジェイク・ポールをボコボコにしてやるさ。だから仕方ないことだ。」
「俺は統一戦を追い求めている。自分がこの階級で最高の選手だと信じているし、勝ち続ければお金は自然についてくると思っている。だから、ただ試合が実現すればいいんだ。」
オペタイアのプロモーター、エディ・ハーンとマネージャーのミック・フランシスは、
来週クイーンズランドでイタリア人のスクエオ(17勝0敗9KO)と対戦する彼のために、新たなチャンスとより強敵を模索する重要な存在だ。
しかしこれまでのところ、オペタイアがラミレスとの対戦と完全統一王者になることを最優先事項だと強く訴えているにもかかわらず、両者にとって彼のほかのチャンピオンとのマッチメイクは難航している。
「いつも言っているよ」とオペタイアは付け加えた。「彼らは『彼は戦いたがっていない』と言って試合を組まない言い訳にしているけど、正直なところよく分からないし、誰かを悪く言いたくもない。俺はそういう人間じゃないし、ラミレスが悪人だとかそういうことを言いたくもないし、彼が楽な相手だとも思っていない。」
「彼を打ち負かしたいとか、一方的に倒したいと言っているわけじゃない。俺が追い求めているのは統一戦だ。偉大さを目指しているんだ。完全統一の試合は、すべてのファイターが望むべきものだ。世界の舞台で戦うすべての選手が統一王者を目指すべきで、そうでなければただ時間を無駄にしているだけだ。」
「彼らは一つのベルトを持って『ほら見てくれ、俺は世界王者だ』と言いたいだけかもしれない。でも俺はそうじゃない。完全統一を目指して戦う準備ができているし、勝ち続け、最高の相手と戦い続け、前進し続けるつもりだ。」
もしオペタイアがクルーザー級で統一戦を実現できなければ、ヘビー級への転向が選択肢になる可能性があると考えられている。
しかしオペタイアは首を振り、200ポンドのクルーザー級にとどまる決意を明確に示している。彼の最重要対戦相手候補はラミレスか、WBC王者バドゥ・ジャックの2人だ。
29歳の彼はこう語った。「もうそんなに長く俺を拒否し続けることはできないと思っている。」
「勝ち続けて自分のやるべきことをこなしていれば、チャンスは必ず訪れる。頭の中に目標があり、それを必ず達成するつもりだ。さあ、やろう。」