ジャック・キャタロールは、次戦でハーレム・ユーバンクとの対戦に前向きな姿勢を見せているが、チョーリー出身のキャタロールのマネージャーであるサム・ジョーンズによれば、「キャタロールの価値に見合った報酬が支払われることが前提だ」という。
キャタロール(30勝2敗、13KO)は、2か月前にマンチェスターのCo-Opライブ・アリーナで行われた前戦で、アーノルド・バルボサ・ジュニアにスプリット判定(2-1)で敗れている。
この試合でバルボサ・ジュニアはWBO暫定スーパーライト級王座を獲得するとともに、WBOおよびRingの140ポンド王者テオフィモ・ロペスへの挑戦権も手にした。両者の一戦は、5月2日にニューヨーク・タイムズスクエアで開催されるリング・マガジン主催のイベントで行われる予定だ。
キャタロールはコンディションを維持しており、負傷による欠場者が出た場合にはそのイベントに代役として出場する準備もできていると、プロモーターのエディ・ハーンは語っている。一方で、キャタロール自身は次戦の選択肢についても慎重に見極めている最中だ。
そんな中で名乗りを上げたのがユーバンク(21勝無敗、9KO)だ。最近「ザ・リング・マガジン」の取材に対し、キャタロール戦を実現させるようチームに指示したと語っている。これに対し、サム・ジョーンズは「唐突な挑発だ」と表現したものの、自身の選手であるキャタロールは、十分な報酬が支払われるのであればその試合を受ける用意があるという。
ジョーンズは「ザ・リング・マガジン」に「ハーレム側とはすでにミーティングを行ったと聞いているし、うちとも試合について簡単な話はしている。ただし、ジャックにとって納得のいく条件でなければ話は進まない」と語った。
「こちらが考えるジャックの価値に見合う金額が提示されれば、次戦でこの試合をやることに何の問題もない。」
ジョーンズは、キャタロールが注目しているのはユーバンクだけではないことを明言した。「エル・ガト」は、スーパーライト級(140ポンド)およびウェルター級(147ポンド)のトップ選手たちとのビッグファイトにすぐにでも戻りたいと考えている。
ジョーンズはさらに「他の対戦相手については、特に話し合ってはいない。ただ、ジャックは140でも147でも、ビッグネームとの試合なら誰とでも戦うつもりだよ。本当にこだわりはない。ただ正直言って、ハーレムの話が出てきたのはちょっと唐突だった。」と言い加えた。
「ジャックはその試合を受ける気でいるし、問題はない。ただし、彼の価値に見合う報酬が支払われなければならない。その試合では、ユーバンクの名前がビッグネームであっても、Aサイドはあくまでジャックなんだ。」
「素晴らしい試合になると思うし、ハーレムのことは本当にリスペクトしてる。彼は俺の友人でもある。だけど、ビジネスはビジネスだ。この試合は多くのファンが支持してくれると思うし、マンチェスターでも十分に売れるカードになるはずだ。次戦でやるのも全く問題ない、前向きに考えてるよ。」
ウェルター級のユーバンクは、直近の試合でタイロン・マッケンナに10ラウンドTKO勝ちを収めており、ここ数年はワッサーマン・ボクシングの下でChannel 5を舞台に戦いを続けてきた。
ただし、この試合が実現した場合、対戦はサブスクリプション型の配信サービス「DAZN」で放送される可能性が高い。
キャタロールにとっては、ジョシュ・テイラーとの第3戦が次戦の候補として挙がる可能性もある。この一戦は、今夏に予定されている「マッチルーム対クイーンズベリー 5対5」の次回興行に組み込まれる可能性もある。