シャクール・スティーブンソンは、ウィリアム・セペダとの2度の対戦で元IBFスーパーフェザー級王者テビン・ファーマーが成功を収めた際に取った戦略的な行動に気づいている。
スティーブンソンは、
7月12日にニューヨーク・クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで行われる12ラウンドのライト級タイトルマッチに向けて準備を進める中、その「秘密」については明かそうとしない。一方、攻撃的なセペダは、昨年11月16日にサウジアラビア・リヤドのANBアリーナでファーマーと初対戦したときよりも、スティーブンソン戦では序盤から積極的に動く必要があると理解している。
セペダ(33勝無敗27KO)は、ファーマーとの初戦での内容が、立ち上がりの遅さと、本来よりも遅れて行った修正に原因があったことを証明しようと意気込んでいる。この試合ではスプリット判定で勝利を収めている。
スティーブンソン(23勝無敗11KO)との対戦では、WBCライト級暫定王者のセペダは再びサウスポーの相手と向き合うことになるが、次はファーマーよりも被弾しにくい、若くて無敗の技巧派との一戦となる。この試合は、来月開催されるザ・リングのペイ・パー・ビュー興行の一部として、スティーブンソンのWBCライト級王座を懸けて行われる。
前戦:3月29日、メキシコ・カンクンのポリフォルム・ベニート・フアレスにて行われた12ラウンドの再戦で、
ファーマーにマジョリティ判定で勝利。
オッズ:ドラフトキングスによると、スティーブンソン(-1000)に対し、セペダは+550の賭け率でアンダードッグと見られている。
セペダの勝ち方:セペダはリングをカットし、スティーブンソンを打ち合いに引き込まなければならない。スティーブンソンが最後に対戦した強打のサウスポー、
エドウィン・デ・ロス・サントスはそれができず、2023年11月にラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた試合で印象の薄い判定負けを喫した。セペダの執拗なプレッシャーと高いパンチ数は、ボクシング界でも屈指のディフェンス巧者であるスティーブンソンにとって厄介な試合展開を強いることになりそうだ。
勝利した場合の意味:スティーブンソンに勝利すれば、セペダがボクシング界のライト級トップ戦線に名を連ねる存在であることが証明される。セペダは観客を魅了するスタイルで知られているが、これまでスティーブンソンほどの技巧派には勝利しておらず、特にファーマーとの初戦で苦戦したことから、その実力に対する疑念も残っている。
本人のコメント:「やつには何も変えられない。『プランBがある、プランCもある、プランDもある、ああだこうだ』なんて言ってるが、結局やることは一つだけだ。パンチをできる限り多く出して、俺を圧倒して、疲れさせて、力でねじ伏せようとしてくる。それを俺が許すわけがない」
――シャクール・スティーブンソン
放送・配信:DAZNペイ・パー・ビューにて配信。米国では59.99ドル(東部時間午後6時開始)、英国では24.99ポンド(グリニッジ標準時午後11時開始)。
Keith Idecはザ・リング・マガジンの上級記者兼コラムニスト。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡可能。