フェルナンド「プーマ」マルティネスのキャリアの大半において、彼は注目されない存在だった。
しかし、その状況は土曜日に劇的に変わる可能性がある。無敗同士の王者がぶつかる
ジェシー “バム” ロドリゲス との 115ポンド級王座統一戦 が、サウジアラビア・リヤドのANBアリーナで開催される「The Ring IV: Night of Champions」(DAZN PPV)で行われるからだ。マルティネス(18勝0敗、9KO)はWBA王者としてこの一戦に臨み、ロドリゲスはThe Ring、WBC、WBOのタイトルを保持している。
アルゼンチン出身のマルティネスは本来、IBFとWBAの115ポンド級統一王者だったが、以前WBA王座を奪った 井岡一翔 との再戦を優先するため、
IBF王座を返上した。今年初め、その再戦でダウンを喫しながらも判定で再び井岡に勝利している。井岡に勝つ前、34歳のマルティネスは2022年にジェルウィン・アンカハスからIBF王座を奪い、その後2度防衛した。最初の防衛はアンカハスとの再戦、そして当時無敗だったジェイド・ボルネアに対する11ラウンドでのストップ勝ちだった。
「これはキャリアの中でも最もタフな試合のひとつになるだろう」と、ロドリゲス戦についてマルティネスは
ザ・リングに語った。「彼には素晴らしいパンチ力があるのは分かっているが、経験は私ほどではない。私は何年もプロとして戦ってきて、この階級で長く王者を務めた2人の“モンスター”と続けて戦った。私は彼を押しつぶすだけの経験がある。とにかくたくさん殴って、彼の口を閉じさせるつもりだ。」
オッズ:ドラフトキングスでは、プーマは+600の大きなアンダードッグ。
プーマが勝つ方法:彼は自分の持ち味であるプレッシャーと、試合をファイアファイト(殴り合い)に持ち込む能力に大きく依存する必要がある。
試合が“クリーンすぎる”展開になれば、ロドリゲスの角度を使った攻撃やコンビネーションが主導権を握る。マルティネスの最大の勝機は、試合を乱戦にし、打ち合いの中で優位に立つことだ。ロドリゲスのように動ける相手と同時にパンチを出すことは、統一王者のリズムを崩す最良の方法となる可能性が高い。
ボディ攻撃に行くことも、マルティネスにとって重要なポイントになる。ただしロドリゲスのようなパンチ力を持つ相手に対しては、険しい道のりである。
もし勝ったら何を意味するか:これは大きな番狂わせとなり、ボクシング界に巨大な衝撃をもたらすだろう。ロドリゲスは複数の権威あるパウンド・フォー・パウンドのトップ10に入り、
ザ・リング誌でも6位に位置している。将来、その頂点に立ったとしても誰も驚かないほどの選手だ。
コメント:「私はメッシのように栄光をつかみたい。彼のようにすべての記録を手にしたい。アルゼンチンに勝利を持ち帰るために準備している。」 — マルティネス
TV/配信:DAZNペイ・パー・ビュー/米国:59.99ドル(午後2時ET)、英国:24.99ポンド(午後7時BST)