急成長中の日本人スーパーフェザー級プロスペクト、
筒美隼登は、自身の進化の次なるステップに向けて準備が整っている。
アマチュア時代から注目を集めてきた筒美は、プロキャリア初期からその実力を発揮しており、8月16日にサウジアラビア・リヤドで
カイス・アシュファクと対戦する予定だ。
「海外で初めて試合ができることに本当にワクワクしています」と、筒美(7勝0敗、4KO)はプロモーターの二宮祐介氏を通じて『ザ・リング』に語った。「日本だけでなく、国際的に試合をする機会を与えてくださったトゥルキ閣下と『ザ・リング・マガジン』の皆様に心から感謝しています。
「この試合は、自分の名前を世界に広めるための大きなチャンスだと捉えています。現地のファンを楽しませ、話題になるようなパフォーマンスを披露したいです。」
DAZN PPVは、「Esports World Cup Fight Week」の興行を配信予定で、視聴料は英国で15.99ポンド、米国で49.99ドルとなっている。
一方で筒美は、今回の対戦相手に敬意を表しており、自身のプロキャリアにおいて最も厳しい試練になることを自覚している。
「彼はとても優れた技術を持ったテクニシャンで、ボクシングセンスに長けていると思います」と筒美は語る。「オリンピック経験があるということは、それだけ豊富な実戦経験をリングに持ち込むということでもあります。彼との対戦を本当に楽しみにしています。」
26歳の筒美は、今年5月に元プロスペクトのハイメ・アルボレダを3回TKOで圧倒し、そのパフォーマンスで高い評価を受けている。
「ノックアウト勝ちを目指して準備してきました」と彼は説明する。「1ラウンド目は相手のパワーを警戒して慎重に入りましたが、2ラウンド目には彼のタイミングやリズムに順応できていました。
「そのおかげで、3ラウンド目にはフィニッシュに向かうことができました。トレーニングで磨いてきたパンチでダウンを奪えたことは、自分の成長を実感できた瞬間でした。」
なお、筒美の弟・礼登は『ザ・リング』のアンバサダーを務めており、「Ring II」および「Ring III」のアンダーカードにも登場している。だが今回こそ、兄・隼登がその実力を世界に示す絶好のチャンスとなる。
「これは自分が世界の舞台で強い印象を残す絶好のチャンスであり、説得力のある勝利でそのチャンスを必ずものにするつもりです」と筒美は語った。「世界レベルのファイターたちの目に留まることも願っています。
「この試合は、世界タイトル挑戦につながる可能性のある非常に重要な一戦だと考えています。だからこそ、完璧なパフォーマンスと明確な勝利を目指します。」
一方、アシュファク(13勝3敗1分、5KO)はアマチュア時代に優れた実績を持ち、2014年のコモンウェルスゲームズで銀メダル、翌2015年のヨーロッパ選手権でも銀、さらにヨーロッパ競技大会では銅メダルを獲得している。2016年リオ五輪ではイギリス代表として出場し、2年後にプロへ転向した。
現在32歳のサウスポーであるアシュファクは、プロ入りから8連勝を記録したが、その後マーク・リーチ(後の英国スーパーバンタム級王者)に10回判定で敗れ、初黒星を喫した。
その後階級を上げたが、リーム・ディロンとの英国スーパーフェザー級王座決定戦では12回スプリット判定で惜敗し、続くマスード・アブドゥラー戦では5回TKO負けを喫し、連敗を記録。直近の試合では、2023年12月7日にリーヴァイ・ジャイルズと10回戦を行い、引き分けに終わっている。
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