ハムザ・シェラーズは言い訳を好まないタイプだが、最近の
カルロス・アダメス戦でのスプリット・ドローについて話題になると、その態度は一変する。
26歳のシェラーズは、あの夜、自分らしさを感じられなかったという。結果についてはアダメスの実力を大いに認めつつも、過酷な減量が影響したことをほのめかしている。
ロンドン出身のシェラーズは身長6フィート3インチ(約191cm)と、この階級では非常に大柄だ。これまでその体格的優位は彼に有利に働いてきたが、彼自身はそれを手放す覚悟もできている。
判定が下された直後、シェラーズ(21勝0敗1分、17KO)はしばらく時間を置き、その後に次のステップを発表した。ミドル級は彼にとって思い入れのある階級ではあるが、身体が限界を迎えていた。そこで彼は正式にスーパーミドル級への転向を決断し、
7月12日、ニューヨーク・クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムでエドガー・ベルランガと対戦することが決まった。カネロ・アルバレスに敗れた試合を除けば、ベルランガはこれまで無敵のような戦績を誇ってきた。それでも、ランキング上位に名を連ねるこの危険な相手に対して、シェラーズは「楽に倒せる」予感を抱いている。
「やるべきことをやるだけだよ」とシェラーズはOOOSCH TVに語った。「願わくば、比較的シンプルで楽な夜になるはずだ。」
ベルランガがシェラーズの頭をぶっ飛ばすつもりでいるのは、もはや公然の事実だ。試合当日、展開次第では、そのチャンスが何度か巡ってくるかもしれない。
ベルランガのような強打者との試合を控えれば、普通なら眠れない夜が続いてもおかしくない。だが今のところ、シェラーズは至って順調な様子だ。
その秘訣は? 特別なことではない。すべては努力と実行力に尽きる。多少の運も関係するかもしれないが、この二つをしっかり押さえていれば問題ないとシェラーズは信じている。
「ジムでずっとやってきたことをそのままやるだけ」と、勝利の鍵を尋ねられたシェラーズは語った。「それだけの話さ。」