モーゼス・イタウマはデヴ・サーニに対し、マッチメイクの問題は自分が気にすることではないと語るが、今ではビッグネームたちを20歳の自分との対戦に引き込むのは少し容易になるはずだと述べる。
ザ・リングの2024年プロスペクト・オブ・ザ・イヤーに選ばれたモーゼス・イタウマ(12勝0敗、10KO)は、元アメリカンフットボールのラインバッカーであるマイク・バロガン(21勝2敗、16KO)を相手に、
2ラウンド未満で3度の強烈なダウンを奪い、難なく勝利を収めて新シーズンをスタートさせる。
WBOインターコンチネンタル王座の3度目の防衛戦から1時間後、かつてジョセフ・パーカー、
オレクサンドル・ウシク、タイソン・フューリーらも保持したこの王座に関して、認定団体の会長がSNS上で予期せぬ最新情報を発信する。
グスタボ・オリビエリは、また一つストップ勝ちを重ねたモーゼスのパフォーマンスに感銘を受け、次のように語る。
「モーゼスは、その才能、規律、そして衝撃的な試合内容によってWBOランキングを駆け上がってきた。現在、世界ヘビー級ランキング1位の挑戦者として、彼の時代が近づいている。彼がチャンスを手にし、新たなスターが誕生するのは時間の問題だ。#新時代」
この発言は予想通り、モーゼスが十分な戦績を積まずにランキング上位に選ばれたことで、チャタム出身のサウスポーが優遇されているのではないかと一部ファンの間で波紋を呼ぶ。
オリビエリは一部のファンに返信し、その中には、無敗のオーストラリア人コンテンダーであるジャスティス・フニ(12勝0敗、7KO)が同様の注目を集めていないと指摘する声もあった。オリビエリは、イタウマとフニの対戦について「若きライオン同士の打ち上げ花火だ」と評し、また、イタウマが
7月19日に再戦を控えるジムメイトのダニエル・デュボアの相手である統一ヘビー級王者ウシクに対しても、「しかるべき時が来れば準備はできている」と述べる。
ジョセフ・パーカー(36勝3敗、23KO)は、2024年3月にジレイ・ジャンとの12ラウンド戦をマジョリティ判定で制し、WBO暫定世界王座を獲得する。その後、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで開催されるウシク対デュボア第2戦を優先させるため、自発的に道を譲る。
また、2月22日にはサウジアラビア・リヤドで、代役出場となったマーティン・バコレ(21勝2敗、16KO)を相手に第2ラウンドでストップ勝ちを収める。この試合は、デュボアが病気によりIBF王座決定戦から48時間を切って欠場を余儀なくされたことによる急遽のマッチメイクだった。