アルゼンチンのボクシング界は、元ジュニアウェルター級王者マルコス「チノ」マイダナのいとこであり、彼のプロモーションチームで最も近しい仲間の一人でもあるグスタボ「ピレタ」ゴメス・マイダナの訃報に揺れる。
事情の繊細さから匿名を希望する『
ザ・リング』関係者によると、ゴメス・マイダナは自ら銃で撃った銃創によって死亡した状態で発見される。きょう早く、その無惨で胸を締めつけるような光景を目にしたのは彼の母親だった。
マッチメーカーであり共同プロモーター、そして親友であり親族でもある右腕として、ゴメス・マイダナはChino Maidana Promotionsにとって欠かせない存在だった。新たな才能の発掘やスカウトから、有望な若手選手たちの契約交渉まで幅広く取り仕切っていた。
彼は現スーパーフライ級王者
フェルナンド「プーマ」マルティネスらの台頭に大きく貢献する。
11月22日の「リングIV」で行われる
マルティネス対ジェシー「バム」ロドリゲスのビッグマッチを宣伝するため、今週土曜日に予定されていた記者会見は、この悲劇を受けて無期限延期となる。
今回の訃報をSNSで伝えたのは、現役ボクサーでありながら兄マルコスと疎遠になっているもう一人のいとこ、ファビアン「TNT」マイダナだった。
「安らかに眠れ、いとこ。おまえの頭の中で何が起きていたのか分からない。家族よ、強くあれ」――それがファビアンの言葉だった。
若き日にサッカーのゴールキーパーとしてプレーし、ゴールポスト間で面白おかしく飛び込む姿から「ピレタ(スペイン語で“プール”の意)」と呼ばれたマイダナは、存在感ある体格(後に外科手術で大幅に絞る)、派手な性格、数多くの金のネックレスやアクセサリー、そして顔にも及ぶタトゥーで知られていた。左眉の上には「San Jorge(聖ジョージ)」と刻まれ、その聖人への感謝をSNSにたびたび投稿していた。
SNSのプロフィール欄では「自分は生まれる前からボクシングにいる。祖国が誇る最高の王者たちのそばにいたが、いとこマルコス『チノ』マイダナのそばにいること以上のものはない。いま自分たちはChino Maidana Promotionsの一員で、さらに上を目指す」と綴っていた。
ゴメス・マイダナの遺族には、一人息子と両親がいる。