ジャーボンテイ・デービスは、
ラモント・ローチとの再戦ではなくジェイク・ポールとの試合を選んだことに、ボクシングファンが不満を抱いても気にしない。
無敗のWBAライト級王者は、11月14日にマイアミのカセヤ・センターで行われるポール戦のプロモーションを兼ねた月曜夜のニューヨーク記者会見でそう言い切った。
「なんで気にする必要がある? みんなすぐに態度を変えるんだ。誰かが調子悪い日を過ごしただけで、お気に入りの選手を変えたり、誰と戦うべきかを言い出したりする。ファンはただ座ってスポーツを楽しめばいいんだ。人の私生活まで話題にするなんて、そこまで行く必要ある?」
苛立つデービスは、3月1日にブルックリンのバークレイズ・センターで行われたラモント・ローチ戦(12回戦のマジョリティドロー)に対する世間の反応に明らかに不満を抱いている。バルチモア出身の強打のサウスポーは16対1の大本命でリングに上がったが、ローチはキャリアで最も厳しい試合を強いた。
もし9回序盤にデービスが膝をついた場面をスティーブ・ウィリス審判が正しくダウンと判定していれば、3階級制覇王者デービスは判定で敗れていたことになる。
デービス(30勝0敗1分28KO)は雪辱を期してローチ(25勝1敗2分10KO)との即時再戦権を行使したが、試合は2度延期に。最終的にデービスは、世界的に注目されるNetflix配信イベントでポール(12勝1敗7KO)と戦う道を選んだ。
ポールはクルーザー級で、直近の試合ではデービスがローチ戦で計量した体重より約65ポンドも重かった。両者の対戦ルールについてはまだ明らかにされていない。
ボクシングファンの間では「デービスはローチとの再戦を望まなかった」という見方が強い。しかし30歳のデービスは月曜、記者会見で「自分は同世代の選手たちとは違う基準で見られている」と反論した。
「みんな、また誰と戦うべきかって言い続けてるだろ?」デービスはポールに言及しながら語った。「あいつ、この前試合したばっかだろ? したよな? で、どうなった? 勝ったんだよな? でも内容はどうだった? そういうことだ。でも俺の場合は全然違うことを言うんだろ? みんな、俺に負けてほしいからな。
人って、ある選手がスポットライトを浴び続けてると、他の誰かにその座を奪ってほしいと思うんだ。だからいつも『さあ、次はこいつだ』ってなる。フロイドのときと同じだよ。みんな彼を見すぎて、最初は愛情だったのがだんだん憎しみに変わっていった。そういうことだろ?」
Keith Idecは『ザ・リング』のシニアライターおよびコラムニストである。X(旧Twitter)@idecboxingで連絡可能。