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ジョージ・リラード「ミドル級を引っ張るのは俺だと思ってる」
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John Evans
John Evans
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ジョージ・リラード「ミドル級を引っ張るのは俺だと思ってる」
英国ボクシング界はいま、難しい岐路に立たされている。


何年にもわたって会場を満員にし、世界の舞台でイギリスを代表してきた世代のファイターたちがキャリアの終盤を迎えつつあり、その後を継ぐ存在を探す動きが本格化している。


ジョージ・リラードは、まだ土曜夜のメインイベントを背負うには距離があるものの、ビラリキー出身の22歳ミドル級ボクサーは、最有力候補の一人として着実に頭角を現し始めている。


ちょうど1年前の時点で、リラード(11勝0敗、6KO)は、多くの無敗の若手ボクサーの中の一人に過ぎず、ブレイクを夢見る存在だった。しかし今では、彼は英国でもっとも注目される有望株のひとりへと急成長を遂げている。


クリス・ユーバンク・ジュニアが注目度の高いビッグマッチにしか興味を示さず、ハムザ・シェラーズとデンゼル・ベントレーが世界王座を目指して国内ミドル級戦線から離れつつあるなか、リラードは、若くて勢いのあるファイターがこの華やかな階級を一気に掌握するチャンスがあると感じ取っている。

「その男が今、目の前にいるよ」とリラードは笑いながら「ザ・リング・マガジン」に語った。


「今のミドル級には、国内のビッグファイトができる隙間があると思う。最近いくつか試合はあったけど、本来あるべき盛り上がりにはなっていない気がするんだ。」


「自分でもちょっとひいき目かもしれないけど、ミドル級とスーパーミドル級はボクシングでも最高の階級のひとつだと思ってる。スピードもあるし、一発で流れを変えられるパンチ力もある。そこが面白いんだ。」


「絶対に大きな夜が待ってると思うし、ミドル級で突き抜けて主役になる存在を探してるなら、俺が名乗りを上げるよ。」


陽気で前向きな性格のリラードは、いまの時代では単に勝ち星を重ねるだけでは強い印象を残せないことをしっかり理解している。


すべてのファイターには、それぞれ自分なりの方法でファンを増やし、知名度を高めていくやり方がある。ある者は記者会見で大声を上げて目立ち、ある者は見つけたカメラすべてに顔を出し、また別の者は地元コミュニティやサッカークラブのファン層を活用する。


リラードが武器にしているのは“本物らしさ”だ。


これほどまでに仕事を楽しんでいるように見えるファイターは珍しく、ファンも彼の歩みに共感し始めている。


今年1月、リラードのプロモーターであるマッチルームは、彼の成長ぶりを評価し、ロンドンのインディゴ・アット・ザ・O2で開催された「ネクストジェン」興行で、デリック・オサゼとの試合をメインイベントに抜擢した。彼はその期待に応え、タフな元英国タイトル挑戦者を相手に激闘の末、キャリア最高とも言える10回戦の勝利を挙げた。


リラードはチケットを売り、試合にコンスタントに出場し、注目を集めながらリング上でも結果を残している。すべてが確実に良い方向へと進んでいる。


「この競技が本当に大好きなんだ。若い頃からプロボクサーになることを夢見て、これまでずっと人生の多くを犠牲にしてきた。今まで経験してきたような夜を、ずっと夢見てきたんだ」と彼は語った。


「まだ始まったばかりさ。これから待ってるビッグナイトにワクワクしてるんだ。」


「俺はボクシングをするためにこの世界にいる。戦うのが大好きだ。でも今の時代、ファイターには間違いなく“イメージ”ってものが求められてるよ。」


「ビッグネームの選手たちを見ればわかるだろ。みんな強いだけじゃなくて、大きな知名度やイメージを持ってる。今の時代、それがすごく大事だと思うんだ。」


「人をワクワクさせなきゃいけないだろ?応援してくれる観客やファンを熱くさせることが必要なんだ。だからこれからは、どんどん派手なイメージや強烈なキャラを持った選手が出てくると思うよ。でも俺は、自分らしさを貫きたいんだ。」


「まだ誰かに精神的な揺さぶりをかけられたことはないんだ。でも、そういう日が来るのがちょっと楽しみでもある。言い合いになるような場面があってもいいと思ってるよ。俺のほうから口論を仕掛けることはしないけど、もし向こうから来たら、ちゃんと対応するつもりさ。ただ、俺はリングの中で語るタイプなんだ。」


最近、若いファイターがアマチュアジムからそのまま何の違和感もなくプロの世界に入っていくのが当たり前のように思われている。


ファンはどうしても、ボクサーが数か月に一度ロープをくぐってリングに上がる瞬間にすべての関心を向けがちだが、プロ転向後の若いファイターが直面する数々の不安やプレッシャーには、なかなか目を向けられないものだ。


日々の厳しいトレーニングに加え、チケットを売って試合に出場する価値を示すことも求められる。そして試合当日になれば、すべての課題を完璧にクリアして当然だと思われている。


外から見れば、リラードの肩にかかっていた重圧は徐々に和らいでいるように見える。その結果としてパフォーマンスが向上しているのも、決して偶然ではない。


「6戦目のラスベガスでの試合のあと、自分の中で何かが切り替わった感じがあったんだ」と彼は語った。


「あのときはちょっと内容が悪かったと思ってるんだ(リラードはそれまで無敗だったアンドリュー・ブキャナンに6回判定勝ち)。正直に言うと、その試合のあと、自分に本当に実力があるのか疑い始めてた。自分の中では、あの後に続いた2試合もどこか精彩を欠いていたと思う。でも次のキャンプで、自分は少年から一人の男へと成長できた気がしてるんだ。」


「ラスベガスの試合はきつかった。1か月間、家族やパートナーのもとを離れて過ごさなきゃならなかったからね。 当時はまだ20歳だったから、自分にとっては本当に大きな経験だった。今振り返ると、よく言われる“少年から大人へ”って言葉がまさに当てはまると思う。その試合以降は、一戦ごとにプロとしての自分に自然と馴染んでいけてる実感があるんだ。」


「今はそのすべてを受け入れてるし、プロボクサーとしての毎日を本当に楽しんでる。もちろん、キャンプの真っ最中に朝イチで俺を見たら、そうは思えないかもしれないけど(笑)、でも本音を言えば、これが自分の運命だったと思ってる。この競技で大きな名前になるために生まれてきたと、そう信じてるんだ。」

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