スティーブン・フルトンの階級転向は、思い描いたようには進まなかったのである。
フルトンは金曜日、
オーシャキー・フォスターとの12ラウンド、130ポンド級タイトルマッチの前日計量で、リミットを2ポンドオーバーしてしまった。フルトンとフォスターは予定通り土曜夜、テキサス州サンアントニオのフロスト・バンク・センターで対戦するが、フルトンはフォスターからWBC世界スーパーフェザー級王座を奪うことができない。
もしフォスターが敗れた場合、WBC王座は空位となる見通しである。
フィラデルフィア出身のフルトン(23勝1敗、8KO)は依然としてWBC世界フェザー級王者であり、本来であれば3階級制覇を狙うはずであった。31歳のフルトンは、フォスター(23勝3敗、12KO)戦に向けた過程で、フェザー級のリミットである126ポンドまで体重を落とすことに苦労していたと認めていた。
フルトンは元WBC/WBO世界スーパーバンタム級王者である。
前戦は2月1日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナにて行われたブランドン・フィゲロアとの12ラウンド再戦で、フルトンは判定勝ちを収めている。この試合でフルトンはWBC世界フェザー級王座を獲得したのである。
なお、フォスター対フルトン戦は、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)のPPV放送(東部時間午後8時開始、価格74.99ドル)のアンダーカードとして組み込まれている。メインイベントでは、メキシコの
アイザック・クルス(28勝3敗1分、18KO)が、アメリカの
ラモン・ローチ(25勝1敗2分、10KO)を相手に、WBC世界スーパーライト級暫定王座の防衛戦(12ラウンド)を行う予定である。
Keith Idecは『ザ・リング』のシニアライターおよびコラムニストである。X(旧Twitter)@idecboxingで連絡可能。