ロサンゼルスを拠点とするライトヘビー級有望株
ウマル・ザンベコフが、金曜夜にカリフォルニア州チュマシュ・カジノ・リゾートで行われたメインイベントでアルテム・ブルソフを2ラウンドTKOで下し、試合を早々に終わらせる。
ワイルドカード・ボクシングジム所属でマーヴィン・ソモディオに師事するザンベコフは、開始直後から攻撃的に出て、危険を承知で接近戦を仕掛けた。9年のキャリアを持つブルソフ(13勝2敗、12KO)に対し、初回から3度も強烈なパンチを浴びせ、その積極性が報われる展開となる。
第2ラウンド終盤、試合を決定づけたのは強烈な左アッパーカット。ブルソフがカウント中にふらつきながら立ち上がろうとするのを見た名審判トーマス・テイラーが試合をストップした。
ロシア生まれのオーストリア人サウスポー、ザンベコフ(13勝無敗、9KO)は勢いをさらに加速させ、今後は175ポンド級の世界トップ15入りを狙うことになる。
セミファイナルでは、
ダニエル・バレラがキャリア最高のパフォーマンスを披露し、ベテランのマリオ・ヘルナンデスに判定勝ち(80-72、79-73、77-75)を収める。
ヘルナンデス(13勝7敗1分、4KO)は、6月7日にヘスス・マルティネスに初黒星をつけ、連敗を止めた勢いでこの試合に臨んだ。しかし、“チャッキー”ことバレラのカウンターと的確なパンチセレクションの前に攻め手を欠き、試合を通して主導権を奪えなかった。
バレラ(10勝1敗1分、4KO)は、2月にクリストファー・リオスに8回判定負けを喫して以来、2連勝。なお、リオスはその勝利をきっかけに、7月にスティーブン・ナバーロ戦でトップランクのESPN最終放送カードに抜擢されている。
一方、カイン・サンドバルにとっても嬉しい勝利となった。ジュニアウェルター級の有望株サンドバルは、10回戦でフィリピンのジノ・ロドリゴを最終ラウンドで仕留めた。
サンドバル(17勝無敗、15KO)は、試合を止める直前まで88-83×2、89-82のスコアでリード。終盤に繰り出した3連打が決まり、粘り強く戦っていたロドリゴ(13勝6敗2分、11KO)を完全に崩壊させた。
ジュニアフェザー級では、24歳の新鋭ロクシー・ヴェルドゥッツォ(6勝無敗、1KO)が完璧な内容で試合を支配し、メキシコのベテラン、ペルラ・ロメリ(7勝6敗、1KO)に8回判定勝ち(80-72×2、79-73)を収めた。
その前には、カリフォルニア出身のフェザー級対決で、ジョナサン・バスケス(2勝無敗、1KO)がアントニオ・フェレル(0勝2敗)を初回にダウンさせ、4回戦として組まれた試合を第1ラウンドで終わらせた。