プロモーターのフランク・ウォーレンは、今週土曜夜に行われるジョシュア・ブアツィ対ザック・パーカー戦の勝者が、来年初めにライトヘビー級世界タイトル挑戦のチャンスを得られるよう全力を尽くすと語っている。

ブアツィ（19勝1敗、13KO）は、クイーンズベリー・プロモーションズ所属として初の試合を迎えるが、楽な初戦ではない。『The Ring』誌ライトヘビー級ランキング第5位の彼は、同じ所属のパーカー（26勝1敗、18KO）といきなり激突することになる。

試合はマンチェスターのCo-opライブ・アリーナからDAZNによって独占生配信される。

ウォーレンはブアツィの実力を高く評価しているが、それだけでなく、2016年リオ五輪の銅メダリストである彼が2月のカラム・スミス戦で見せた闘志と不屈の精神にも強く感銘を受けた。無敗記録とWBO暫定王座を失ったものの、ブアツィは12ラウンドにわたる激闘の中で堂々と存在感を示し、試合を大いに盛り上げた。

ウォーレンは、32歳のブアツィが今週末の試合でも再び底力を見せる必要があるかもしれないと考えている。

「彼は勇敢な男だ」とウォーレンは『ザ・リング・マガジン』に語った。「カラムとの前回の試合は、終盤まではかなり拮抗していたと思う。彼は根性があるし、試合中に本当に強い精神を見せた。今回も同じように戦うだろう。なぜならザックも自分が勝てると信じているし、その気になっているからだ。

これは二人にとって重要な試合だ。まさに分岐点の戦いといえる。勝者は2026年初頭にビッグファイトへ進み、敗者は立て直しを迫られる。彼らはこの試合の重みを理解しているはずだ。

今こそ、彼（ブアツィ）が輝きを放ち、自分の真価を見せるチャンスだ。」

ブアツィがクイーンズベリーでの新たな旅の始まりに立っている一方で、パーカーは自身のキャリアの分岐点に立たされている。

31歳のパーカーは2021年から同プロモーションに所属し、スーパーミドル級（168ポンド）で鮮烈な印象を残した。連続KO勝利でWBOランキング1位に躍り出た彼は、将来を嘱望される存在だった。

しかし、2022年11月、同じイギリス人のジョン・ライダーとのWBO暫定王座決定戦で、序盤に手を骨折し4ラウンド終了時に棄権。ライダーはその後、当時の統一王者カネロ・アルバレスへの挑戦権を手にした。

それ以降、パーカーは4連勝を挙げたものの、以前のような勢いを取り戻すことはできていない。

体格に見合ったライトヘビー級へと階級を上げ、現在はWBOランキング3位に位置しているが、印象的なパフォーマンスと世界レベルでの勝利が強く求められている。

ウォーレンは、そんなパーカーに再び運命を切り開くチャンスを与えた。

「彼は以前はランキング1位で、本当に大きく飛躍すると思っていた」とウォーレンは言う。「だが、手を骨折して以来、同じ選手ではなくなってしまった。階級を上げて試合には勝っているが、私が望むような勝ち方ではなかった。

今回の試合こそが、まさに正念場だ。」

ブアツィ対パーカー戦はメインイベントとして行われるが、他にも注目すべきライトヘビー級の試合が3つ組まれている。それぞれ異なるステージで行われるが、全て意味のある一戦だ。

ブラッド・レアは元世界挑戦者リンドン・アーサーを相手にヨーロピアン王座を防衛。元イングリッシュ王者トロイ・ジョーンズは人気選手リアム・キャメロンと対戦し、地元ライバルのビリー・デニスとエズラ・アラニエカが長年の因縁に決着をつける。

観客はこれらの試合を比較し、勝者と敗者の今後の対戦構想を思い描くことができるだろう。

ウォーレンはかつて『マグニフィセント・セブン』シリーズで多くのタイトル戦を成功させており、今回の大会もファンを選手や物語に引き込むユニークな試みとなり得る。

「そうだね、今回の大会もそうなるだろう。そして近いうちにまた『マグニフィセント・セブン』を開催する予定だ」とウォーレンは明かした。「このカードの良いところは、それぞれの物語があることだ。ヘビー級戦線を見てみろ、盛り上がっているじゃないか。

素晴らしいことだ。ファンが話題にし、次に何が起こるのかを見守り、ベスト同士の対戦を楽しむ。これこそボクシングの醍醐味だ。」