元
アンソニー・ジョシュアのヘッドコーチであるロバート・ガルシアは、金曜日に行われる元2度のヘビー級統一王者との対戦で、
ジェイク・ポールが痛烈な打撃を受けると予想する、最新のボクシング界の著名人となる。
「この試合が実現するとは思っていなかった。ジェイク・ポールがそこまでクレイジーだとは思っていなかったが、彼は本当にクレイジーだ」とガルシアは『ザ・リング』に語る。「彼はそういう挑戦を引き受ける。莫大な金を稼げることも分かっているからだ」。
「90年代にマイク・タイソンが戦っていた頃、『
マイク・タイソンにノックアウトされるのに、いくらもらえたらやる?』とよく言っていた。すると『100万ドルならやる』という人がいた。もしジェイク・ポールが5000万ドルでボコボコにされたいというなら、俺は責めない。自分でも同じことをする」。
「ジェイク・ポールはそれだけクレイジーで、巨大なイベントを作り上げるだろう。素晴らしい興行になる。ジェイク・ポールはボクシング界で良いことをしている。アンソニー・ジョシュアが前戦でダニエル・デュボアに負けたことや、抱えている問題は関係ない。重要なのは、彼がボクサーであり、本物のファイターで、強烈なパワーを持っているという点だ。ジェイク・ポールに勝ち目はない。アンソニー・ジョシュアが完全にノックアウトするはずだ」。
『ザ・リング』の2024年トレーナー・オブ・ザ・イヤーに選出されたガルシアとジョシュアは、2022年に1試合のみタッグを組み、その際ジョシュアはオレクサンドル・ウシクに2度目の判定負けを喫する。ジョシュアは今回、キャリアで初めてチーム・ウシクの指導を受け、ポール戦に臨む。
ジョシュア(28勝4敗、25KO)とポール(12勝1敗、7KO)は、
マイアミのカセヤ・センターで8回戦を行い、その模様はNetflixで世界配信される。
ジョシュアのキャリアを通じたプロモーターであるエディ・ハーンも、この殴り合いが実現することに驚きを隠さない。当初の対戦相手だったジャーボンタ・デービスが、家庭内暴力
疑惑によりキャリアを狂わせたことで、ジョシュアは代役として呼ばれる形となる。
一見すると簡単なチャンスは、2026年に控えるより重要な試合に向けて準備を進めるジョシュアにとって、断るにはあまりにも魅力的であった。
「AJの言葉を借りれば、ポールはクレイジーな男だ」とハーンは『ザ・リング』に語る。「本当に起きていることが信じられない。話を持ちかけられた時でさえ、『まさか』と思った。だが、どうやって断れる? とてつもないオファーで、巨額の金額だった。楽な一夜の仕事だ。断る理由がない。
AJはビッグファイトや世界王者になることに強くモチベーションを持っている。これは断れないチャンスにすぎない。
来年の計画は分かっており、それにコミットしている。トゥルキ・アル・シェイクと、2月に試合を行い、その後タイソン・フューリーと戦うことで合意している。今回は12月にひと稼ぎして、大金を手にするだけだ。さらに、特に米国での知名度向上を過小評価してはいけない。その後は、また本線に戻る、というわけだ」。
Manouk Akopyanは『ザ・リング』のリードライターである。Xおよびインスタグラムは@ManoukAkopyan。