レイモンド・フォードは、好調の
アンソニー・カカチェと対戦する予定だったが、先月アイルランド人のカカチェが背中を負傷し、注目の130ポンド戦から撤退した。
フォードはプロ初戦から15試合中14勝を挙げ、唯一の汚点は地元ニュージャージー州カムデンでの初期の引き分けだった。
26歳のサウスポーは2024年3月、オタベク・ホルマトフに逆転で12回TKO勝ちし、空位のWBAフェザー級王座を獲得。しかし同年6月、ニック・ボールとの接戦でスプリット判定負けを喫し、王座を失った。
その後スーパーフェザー級に階級を上げ、オーランド・ゴンザレスとトーマス・マティスに10回判定で連勝している。
ノバはプロデビューから21連勝と華々しいスタートを切ったが、2022年6月、ニューヨーク州オールバニ出身の彼はロベイシ・ラミレスに5回TKO負けを喫した。その後立て直し、オシャキー・フォスターのWBCスーパーフェザー級王座挑戦の機会を得たが、12回の末にスプリット判定で惜敗。
さらにアンドレス・コルテスに10回判定で僅差の敗戦を喫し、ウンベルト・ガリンドとは10回引き分けに終わった。しかし6月7日、ジャーマン・メラズを3回終了TKOで下し、勝利を取り戻した。
以下は、フォード対ノバ戦についての現役選手、元王者、トレーナー、マッチメーカーたちの見解である。
ルディ・エルナンデス(トレーナー): 「とても興味深く、互角の試合になると思う。観客にとって面白くならないはずがない。両者とも才能があり、強豪と戦ってきた。僅差の試合になるだろうが、レイ・フォードが判定で勝つと予想する。」
ロニー・シールズ(トレーナー):: 「素晴らしい試合になるし、両者とも本当に優れた選手だ。ノバの戦い方はとても好きだ。激しい攻防の試合になるだろう。判定でノバが勝つと見ている。」
ウェイン・マカロウ(元世界王者/トレーナー):「ノバは中間距離での戦いに慣れており、落ち着いて狙いを定めるが、この試合をものにするには試合のペースを上げ、フォードを打ち合いに引き込む必要がある。スピードと精度を持つ切れ味鋭いサウスポーのフォードは、冷静さを保ち、素早い連打でノバの頭とボディを崩していけばいい。その作戦を遂行できれば、判定での快勝か終盤のTKO勝ちになるだろう。」
ジム・カンボソス(マネージャー):「フォードの強みはタイミング、若さ、試合勘、そしてサウスポーであることだ。ノバはサイズ、パワー、ベテランの老練さを持ち込む。フォードはコンディションが良く、新階級にも順応している。一方、ノバは危険な相手ではあるが、近年はパフォーマンスがやや落ちており、今回は短期間の準備で挑むことになる。フォードが明白な判定勝ち、恐らくはユナニマスか終盤TKOで勝つと見る。」
ボビー・ベントン(トレーナー):「面白い試合になる。ノバは見栄えのする試合をさせないタイプだ。やりにくく、フィジカルも強く、生き残り方を知っている。フォードが勝つと思う。」
マーク・ラムゼイ(トレーナー):「ノバは常に興味深い挑戦を提供するが、ここ数試合を見るとピークを過ぎた可能性がある。フォードはニック・ボールに敗れた試合でも、強烈なプレッシャーの中で高いレベルのボクシングを維持できることを証明した。フォードのユナニマス判定勝と予想する。」
オシャキー・フォスター(WBCスーパーフェザー級王者):「ノバが4回であいつをKOすると思っている。」
ライアン・ガーナー(スーパーフェザー級コンテンダー):「フォードに逆らうことはできない。本当にいい選手だと思う。フォードが終盤のTKOかユナニマス判定で勝つと見る。」
ブラッド・グッドマン(マッチメーカー):「フォードはすごくいい選手だ。ノバが万全なら見せ場は作るだろう。ハイレベルな相手と戦ってきているが、フォードのフィジカルの強さとサウスポーがノバにとって厄介になると思う。試合の中盤でフォードが止める可能性がある。」
リッチ・マロッタ(解説者):「フォード対ノバは、打ち合いの多いファン向けの試合になると思う。レイモンドのスタイルは大好きだ。技術が高く、エネルギッシュで、手のスピードが素晴らしい。これまで質の高い相手と戦ってきた。ノバも臆さず戦うタイプで、代役とはいえ侮れない。独特で時にやりにくいスタイルを持つが、近年は『善戦止まり』の試合が多い。今回も同じ運命になるだろう。接戦ながらフォードの判定勝ちと予想する。」
フォード8票、ノバ2票
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