タイソン・フューリーと
アンソニー・ジョシュアの対決が流れた場合、フューリーにとってもう一つの商品価値の高い国内対決が浮上する可能性がある。
ヘビー級で新たにWBO王座に就いた
ファビオ・ウォードリーは、元WBC王者に自身の王座へ挑む機会を与える意思がある。
「大歓迎だ」とウォードリーはスカイ・スポーツ・ボクシングで語る。「本当にやりたい試合だ。いつでも電話してくれ」。
ウォードリー(20勝0敗1分、19KO)との一戦は、ジョシュアが最近起きた出来事を整理しようとしている今、フューリーの関心を引く可能性がある。
元2度のヘビー級王者は
先週、ナイジェリアで凄惨な交通事故に巻き込まれる。36歳の元統一王者は軽傷で済むが、ジョシュアの親友でチームメンバーでもあるシナ・ガミとラティフ“ラッツ”・アヨデレが事故で命を落とす。
ジョシュアが今後どう動くかは不透明だ。その一方で、ウォードリーはフューリーと戦いたい意思を明確にする。元王者との試合は魅力的だが、フューリーは第一希望ではない。
「一番やりたいのはオレクサンドル・ウシクだ」とウォードリーは語る。「彼は
デオンテイ・ワイルダー戦をいろいろ模索しているみたいだから、今すぐではないかもしれない。次に良い選択肢がタイソン・フューリーだ。彼はビッグネームで、ボクシング界でも大きな存在感を持つ。ぜひリングで向き合いたい相手だ」。
当初、ウォードリーは
ウクライナのウシク(24勝無敗15KO)への次期挑戦者と見られていた。31歳の英国人であるウォードリーは、10月25日にロンドンのO2アリーナで
ジョセフ・パーカーを11回TKOで下し、WBO暫定王座を獲得する。
しかしその後、階級の元4団体統一王者であるウシクは、ウォードリーとの指名防衛戦を行うよりも王座を返上する道を選ぶ。現在は、直近6戦で2勝4敗の元WBC王者デオンテイ・
ワイルダー(44勝4敗1分43KO)との対戦を追求する。
一方でウォードリーは、その2人に固執しているわけではない。ザ・リング誌1位のコンテンダーであるウォードリーは、次戦の相手として
デレク・チゾラとの対戦もあり得ると明かす。
「いろいろと幅広く話をしているところだ」とウォードリーは語る。「あのカードを見たい人が多いのは分かっている。彼は大きな締めくくりを求めているし、現在49戦をこなしていて、節目となる50戦目を大舞台で終えたいはずだ。そう考えると、世界タイトル挑戦が最善の形だと思う」。
約20年にわたり心身すべてをボクシングに捧げてきたチゾラは、50戦目を最後に正式に引退すると何度も公言してきた。現在3連勝中と勢いに乗る中で、ウォードリーはそのチャンスを与える可能性がありそうだ。
最終的に相手がチゾラ(36勝13敗23KO)であれ、別のビッグネームであれ、ウォードリーは今の立場に満足している。自身が王者となって以降、状況は一変したという。
「これまでのキャリアでは、常に世界王者を追いかけ、狩る側だった」とウォードリーは語る。「今は自分が王座を持つ立場だ。少し楽になるし、腰を据えて構えられる。今度は人々が俺を追いかけてくる」。