ヘビー級コンテンダーのファビオ・ウォードリーが、夢の試合開催に一歩前進した。イプスウィッチ・タウンが本拠地ポートマン・ロードでのボクシングイベント開催に向けて、市議会に正式な申請を提出したためだ。
30歳のウォードリーは、18勝無敗1分(17KO)という圧巻の戦績を引っ提げて、世界タイトル戦線に目前まで迫っている。最新の試合では、フレーザー・クラークを第1ラウンドで衝撃のノックアウトで下し、その勢いをさらに加速させた。
ウォードリーは現在WBAのランキング1位に位置しており、同団体は“レギュラー”王者クブラト・プレフに対し、次戦でサフォーク出身のウォードリーとの防衛戦を行うよう指令を出している。
無敗のハードパンチャーであるウォードリーは、ジャレッド・アンダーソンやマイケル・ハンターといった選手も次の対戦相手の候補に挙げており、現在オレクサンドル・ウシク(The Ring、WBO、WBA、WBC)およびダニエル・デュボア(IBF)が保持する世界タイトルへの挑戦の機会を待ち望んでいる。
そして今、ウォードリーにとって夢の舞台であるポートマン・ロード――愛するイプスウィッチ・タウンFCの本拠地――での試合が実現する可能性が浮上しており、早ければ今夏にも開催されるかもしれない。
収容人数3万人のポートマン・ロード周辺には、イプスウィッチ・タウンが地元市議会に対して「ボクシングおよびレスリングイベント」の開催許可を申請したことを知らせる掲示がすでに設置されている。申請内容には、金曜および土曜に正午から午後11時30分まで行われる屋内・屋外イベントが含まれている。
ウォードリーのプロモーターであるクイーンズベリーは、今夏にポートマン・ロードでの試合を実現させるべく、すでに関係者との協議を行っていることが知られている。次戦の対戦相手についても、今後数週間以内に発表される見込みだ。
ウォードリーは現在、WBAで1位、WBCとWBOで3位、IBFで8位とランキング上では絶好調だが、彼が愛するイプスウィッチ・タウンはそうではない。クラブは現在プレミアリーグで下から3番目に位置しており、残り8試合を残して安全圏から9ポイント差と、厳しい残留争いの真っ只中にいる。